ハワイ語のことわざ


今、短期集中でハワイ語を勉強してるので、気分はかなーりハワイ語モード。
今日は、2つのハワイ語のことわざを紹介します。


I le'a ka hula i ka ho'opa'a.
The hula is pleasing because of the drummer.
フラはホオパアによってその美しさが完成したものとなる


意訳。フラに限らず「物事はディテールが重要」という意味で使われます。
フラを踊っていると、観客の目はダンサーに集中しますが、ダンサーの動きだけでなく、イプを叩き、チャントを唱えるホオパアも重要ということから生まれたことわざです。


Pa'a ka waha, nānā ka maka; hana ka lima.
Shut the mouth; observe with the eyes; work with the hands.
口を閉じ、目をしっかり見開き、体を動かしなさい


nānā ka maka, ho'olohe, pa'a ka waha, ho'opili
(observe, listen, keep the mouth shut, imitate)
という別のバージョンもありますが、意味は同じ。


ハワイでは人からものを教わる場合は、「言葉ではなく目で学ぶ(そして、体で覚える)」というのが古くからの習慣で、伝統を重んじるハーラウでは、現在でもその習慣はしっかり引き継がれています。


ハワイのクプナの話を聞いていると、彼らが子供の頃フラを習っていた時は、今のようにノートをとることもできず、分からなかったところがあっても、クムには一切質問できず、習っている最中は一切私語は禁止だったといいます。次にどんな曲を習うのか、この言葉の意味は何か?などの質問も一切禁止。クムは生徒に必要なことだけを教え、生徒は与えられたことだけを完璧に消化する。時代は変わりましたが、口を閉じ、意識をしっかり集中して観察することで、学ぶことは大きいと思います。


ワークショップなどで、質問の時間以外に、「ここ分からないのでもう一度やってくださーい」なんて踊りの指導中にいうと、厳しいクムからはお目玉をくらってしまうこともあるので要注意。とにかく必要のないおしゃべりは厳禁です。