訃報 ジョン・ケオラ・レイク


すみません。また訃報です。


クム・フラ、チャンター、カフのジョン・ケオラ・レイク氏が昨日の朝方、入院先の病院で永眠されました。70歳でした。(1937年10月11日〜2008年5月14日)息子のジュシュアさんのコメントによると、5年前からガンと戦っていたそうです。


彼はマウイ島ラハイナの出身でハーラウ・メレのクムであり、カメハメハ大王が1791年に作ったプウホコラヘイアウを守るカフナヌイでした。(ケオラ氏の活動については、山口智子さんが書いた「反省文ハワイ」に詳しく書かれています)


また、今でこそフラやハワイ文化の指導だけで生計を立てている人もいますが、この時代を生きた多くのクプナは、別に生活の糧を得るための仕事を持っているのが普通で、レイク氏も例外ではありません。


彼の場合は、ハワイ大学に通った後、メインランドに渡りサンフランシスコ大学を卒業、その後スペインのバレンシア大学に留学。帰国後は、セントルイス・スクールで30年間スペイン語と歴史の先生として教壇に立ち、同校でハワイアンスタディーズのプログラムを創設した功労者でもあります(サンフランシスコのクム、パトリック・マクアカーネも当時の生徒の1人)。


レイク氏のhula lineageの詳細についてはよく分からないのですが、ハワイ文化については祖母から習い、その後イーディス・カナカオレやマイキ・アイウ・レイクに師事。アンティー・マイキのところでは、ケリイ・タウアと共にウニキクラスに在籍していたそうです。苗字が同じことからも分かるようにアンティ・マイキが、後にミュージシャンのカハウアヌ・レイク(ジョンの従兄弟)と結婚したことから、二人はクムと生徒であると同時に、親戚でもありました。


私もレイク氏に一度だけお会いし、カヒコを習ったことがあります。
その時すでに病気の身だったことを考えると胸がいたみます。
クプナが亡くなり、知識がそこで途絶えてしまうと本当に残念ですが、レイク氏の場合は、さまざまな場所で教える機会を持ち、ハーラウの後継者もおり、また身内にもしっかり自分の知識を残していったので、彼が亡くなっても、その魂はずっと生き続けることでしょう。

ジョン・ケオラ・レイク氏の冥福をお祈りします。