豪華なホイケ


Halau O Lilinoe 25th Aniv. Hoike

先月マウイで知り合い、友達になった人のホイケに行ってきました。
彼女が所属しているのは、アンティ・シシィ・カイオ(Sissy Kaio)率いるハラウ・オ・リリノエ。ここ数年メリーモナークに出場しているので、名前をご存知の方も多いでしょう。アンティは代々クムフラの家系に生まれており、故メアリ・カヴェナ・プクイは親戚の一人。1980年にLA近郊のCarson市でハラウを開き、今年25周年ということでLAでも注目のホイケです。今日のプログラム構成は、以下の通り。


Mele to Honor Pele
Mele for our Ali'i
Special Presentation by Unukupkupu under the direction of Dr. Tangaro(=Kaipo Frias)

  • intermission(休憩)

Maori
Tahiti
Hula Auana(1980's/90's/2000's)


前半全部カヒコで、オリのみも含めると15曲。ここのハラウは、カヒコが特に有名なので、もう身を乗り出して見てしまいました。
カヒコで最後にやった曲は、Mele No Lunalilo I Ke Kapuという曲で、これは以前ケアリイ・レイシェルがライブの最後に踊っているのを見て以来、ずっと曲名を知りたいと思っていた曲です。チャンターが「これはジョージ・ホロカイに習ったMele Ma'iをやります」と言っていたので、もしかしたら、かの有名なアンクル・ジョージのクムフラ・クラスでやった曲なのかもしれません(ケアリイもこのクラスに通っているそうなので)。これはもうMele Ma'i中のMele Ma'iで、見ただけで何の曲か分かってしまう18禁、R指定の曲です。会場はこの曲がはじまったとたん、もうやんややんやの大喝采。この曲は、アンティ・シシィとご主人でミュージシャンのアンクル・リンカーンも前に出てきて踊ってくれました。


5分程度の小休憩の間に、アンティが会場に来ているクムフラやクプナたちを紹介。その筆頭は、アンティが師事していたアンクル・ジョージ・ナオペ、そしてカナカオレ姉妹、ケクヒ・カナヘレ、シグ・ゼーン、クハオ・ゼーンとなんとハラウ・オ・ケクヒファミリー全員集合でビックリ。


小休憩の後、カイポ・フリアス指揮によるカヒコのスペシャルプレゼンテーション。20人ほどが踊ったのですが、なんとこの中に一人、ものすごい逞しい体をしている人がいるなぁと思ったら、実はうちのクムでした(な、なぜ?)。


本休憩に入り、その後ケイキ中心のマオリタヒチの後、アウアナへ。曲ごとに80年代、90年代と分けたユニークな構成で、アウアナの前半は、アンクル・リンカーンのバンドによる演奏。常に生演奏で踊れる環境にいる、このハラウの生徒たちがうらやましいです。80年代の曲の中で、アンクル・ジョージ・ナオペが登場しPunalu'uを歌い演奏。私の友達は今回2曲しか踊っていないのですが、なんと彼女が出たのがこの曲。フラマスターの生歌で踊れるなんて、めったにあることじゃありません。


さて最後の2000年代。アンティ・シシィが「2000年代の素晴らしい若手レコーディングアーティストを紹介します」と言ったので、ま、まさかとは思ったのですが、なんとここで登場したのが、ロパカ様でした(どうりで家族全員集合)。
Hilo Songなど4曲を歌いました。ちょうど朝彼のニューアルバムを聴いていたところで、今私の中で最も熱いアーティストが突然目の前に登場したわけで、マジ腰抜かしました。生ロパカ、本当に素晴らしかったです。MCも面白いし、あの独特なヴォーカルにハートをワシ掴みされちゃいました。いつかソロのライブツアーでまた来てくれたらいいなと思います。


2時間の予定だったのですが、実は終わったのは3時間半後。この後、野外でKanikapilaというジャムセッションのイベントがあり、最初はほんのちょっとだけ見て帰ろうと思ったのですが、この中で再びアンクル・ジョージが出演し何曲も歌ったので、結局最後まで残りました。3時から始まって終わったのは9時近く。残念だったのは、アンクルが歌っている最中にも、大勢の人が帰っていったこと。私も含めて日本のフラファンは、雑誌のおかげでフラ界の有名人をよく知っているのですが、実はメインランドではフラをやっている人でもフラマスターたちの名前や顔を知らない人ってたくさんいるのです(もちろんフラ雑誌なんてアリマセン)。


マウイではおそれおおくて近づけなかったナラニ&プアラニ・カナカオレ姉妹ですが、今回どうしてもフラコンファレンスのお礼がいいたくて楽屋(といっても建物のウラ)にいってしまいました。「次回も必ず行きます」と言うと、「次はオアフよ。待ってるわ」とのこと。4年かけてハワイ語もっと勉強します。


◎今日のリンク
ハラウ・オ・ケクヒのギャラリーです