近況&Ho‘onani i ka Makua mau


いろいろあってしばらくブログをお休みしていました。
HP時代から長い間ずっといろいろ書いてきたので、
ちょっと中休みって感じでしょうか。
そろそろ書きたいことがたまってきたので、また再開します。


ところで今日はこんなものをみーつけ!
うちのハラウでも、そしてハワイのいろんなイベントでもおなじみ
ロコなら必修科目といえるのがこの曲。


ハワイのDoxology。
Ho‘onani i ka Makua mauの音源。
you tubeにないかなーと思っていたのですが
なかなかクリアに聞こえるのがなく、他で検索かけたところ
ハワイの名門、カメハメハスクールによるコーラスが
見つかりました。
うちのハラウでもソプラノ、アルトなど声を分けて歌うのですが
なかなかきれいなハーモニーにするのが難しいです。


でもこちらはさすがカメハメハスクール。1つ1つのパートの音がしっかり聞こえる
とても美しい歌声です。

こんな風に歌えたら、クム、感動しちゃうだろうけれど、
とてもじゃないけれど、ここまでのクオリティにたどりつくのは大変です。


http://kms.kapalama.ksbe.edu/movies/Doxology.mov


この曲はもともとはキリスト教の賛美歌で、それを有名な宣教師ハイラム・ビンガム一世*1ハワイ語に直したもので
おそらくこの曲自体は、世界中のどこより、ハワイで一番親しまれているのではないかと思います。


本来はキリスト教の曲ですが、ハワイは宣教師時代の名残もあって信者さんが多いせいか、集まった人がキリスト教徒であるかどうかにかかわらず、ハワイ文化関係のイベントでは、当然のようにこの曲を皆で歌うことが多いです。
ちなみにアメリカ本土では、政教分離の法則があるせいか、はたまた異なる宗教を持つ人が多いせいか、ハワイアンなイベント以外では、1つの宗教にまつわる曲を皆でこのように一斉に歌うことはありえません。(違和感を持つ人が多いと思う)
フラ関係の人で、ハワイに住む非・キリスト教信者の人にこの点について聞いたら、「ハワイではあまりに深く浸透している曲なので、これを歌わないで生活していくのは難しい」といっていました。


関連日記
http://d.hatena.ne.jp/aloha_mode/20050603

*1:1820年代にハワイに渡り、聖書をハワイ語に翻訳したり、ハワイ初のハワイ語新聞を発行したりと、とにかく19世紀のハワイで活躍した人物。二世、三世を同じ名前を引き継ぎ、孫の3世はあのインディー・ジョーンズのモデルになったというのは有名な話。

ハワイの土地をめぐって


2月末、フラ関連のアメリカ人の友人の間で、ある政治的事柄に関するメールが飛び交いました。
それは「Ceded Land(譲渡地)」として知られる、ハワイの土地に関するもので、最初はなんのことだかあまり良く分からなかったのですが、少し調べてみて、これはかなり大事だと気付きました。


このブログを時々読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、私はハワイが好きで、最初は自分が習っているフラのことを中心に書いてきたのですが、いつの間にか、ハワイで起こっている社会的出来事などを書くことが多くなってしまいました。特にフラやハワイ語を習っている関係で、ネイティブハワイアンの血をひく知り合いが多く、どうしても、先住民の問題には無関心でいられません。


今回は、この「Ceded Land(譲渡地)」について書いてみようと思います。


皆さんご存知のように、今、アメリカ合衆国の1州であるハワイは、もともと「ハワイ王国」という独立した国でした。しかし、19世紀中ごろから白人による経済的、政治的介入が始まり、リリウオカラニ女王の時代に王国は転覆。白人支配による一時的な「ハワイ共和国」を経て、その後アメリカ合衆国下の「ハワイ準州」の時代がはじまります。


これはいわば、国による国の"のっとり"なのですが、この一連の出来事が起こった際、もともと王族やハワイ王国が所有していた土地が奪われ、白人たちの興した政府に強制的に譲渡。その後、ハワイが州に昇格した時に、ハワイ州の管理下に置かれることになります。
といっても、これで土地が正式にハワイ州のものになったわけではありませんでした。土地は信託扱いとなり、ハワイ先住民と一般市民の二者を受益者とし、公立校と公的教育機関へのサポート、その他の公的事業などのために土地のリースをすることで、州の財源としてきました。


しかし、1994年に州政府がその土地の一部を転売しようとしたことで、事態は急変。
ハワイ先住民の団体、OHAがそれを差し止めるための訴えを起こします。
巡回裁判所では、州側の勝利でしたが、後に最高裁判所では先の決定はくつがえされ、原告の訴え通り、被告であるハワイ州が土地を売却できないよう差し止め命令が下されました。


これに対し、ハワイ州側は、アメリカ本土の最高裁判所に上訴し、2009年2月25日に首都のワシントンで
第一回の口頭弁論が行われたのです。


問題となっているのは、実にハワイ州全土の4分の1にあたる、120万エーカーの土地です。
この歴史的背景を見ていくと、もともとハワイ人のものであった土地をハワイ人に返すのは当たり前のような気がするのですが、100年の間に移民が増えたり、混血が進んでしまったせいで、「誰がハワイ人か?」ということもあいまいになったり、州の人口に対する「ハワイ人」の割合が減り、権利を主張できる人が激減し、人口の大多数を占める、非ハワイ人の公的利益が優先されている現実もあり、非常に難しい問題となっています。


州側としては、もし土地を一部でも売ることができれば、ハワイ人、非ハワイ人に限らずハワイ州の多くの人のためにもっと役立てることができるというのが主旨なのでしょうが、ハワイ人の側からしてみれば、「先祖の土地をこれ以上失いたくない」というのも最もな主張です。ハワイ人団体はOHAのメンバーを中心に、各地で運動を行っていますが、非ハワイ人の団体も「ハワイ人だけを優遇するのはおかしい。人種に限らず、すべての市民を平等に。Aloha to ALL」と主張しています。


もしこれが100年前であったなら、この土地は明らかにハワイ人のものであり、「譲渡」は不法以外の何ものでもありません。
しかし、当時はそれを阻止することはできませんでした。
そのまま100年が過ぎ去った今、「誰がハワイ人か?」ということも含め、問題はかなり複雑になっています。

今回の裁判は「この土地は誰のものか?」という究極のところで戦っているのではなく、問題が解説していないままで土地を売却しようとしているハワイ州の動きを阻止するのがOHAの目的です。
今後の動きが気になります。


http://en.wikipedia.org/wiki/Ceded_lands

http://www.kuikapono.org/

サタデーナイトライブ論争

aloha_mode2009-03-08



先週放映されたNBCのサタデーナイトライブ内のスキット(日本語ではコント?)に関して、やっぱりハワイからクレームがついちゃいました。


これは「ザ・ロック」こと、元プロレスラーで俳優のドウェイン・ジョンソンがゲストとして出演した回で、ドウェインがフラダンサーに扮し、SNLの常連出演者のフレッドが弾くウクレレに合わせて、ハワイのレストランで観光客に嫌味をいいつつ踊るっていうネタなのですが…


このネタ、うちのハラウの人たちの間では「見た?すっごい笑えるー」って感じで、まぁこういうネタはよくはないけれど、それがお笑いってものだから仕方がないし、ちょっとくらい毒がないと面白くないってことで、わりと好意的に受け入れられてました。


しかしハワイの観光局と州政府は正式にクレームいれたそうです。細かいことをいったらきりがないのですが、たとえば最初にワイキキの映像を見せた後で、台詞の中で「ここはカウアイ」っていったり、「高校をドロップアウトしたらから、観光客の前で、こんなモンキーダンス(フラ)やってるんだよ」といったり。ハワイで観光産業に従事している人が、ツーリストを馬鹿にするっていう図式自体がアウトだったらしく、かなり怒ってるそうです。


この不況で、ハワイの観光産業も打撃を受けているからピリピリしているのかもしれませんが、これを見たからといって「ハワイに行くのをやめよう」とは誰も思わないとおもうのですが…


ちなみに映像は公式サイトで見られます。(最初にCMあり)


ドウェインのフラ、物マネにしてはかなりイケてると思います。
体がしっかりしてるから、上半身ふらついてないし、実はアイハアしてるし、たぶん適当にやってるのだと思いますが、この人、1時間でも誰かにフラを習ったら、かなり上手くなりそう!(と妙なところで感心したりしてー)


http://www.allheadlinenews.com/articles/7014393200

http://www.honoluluadvertiser.com/article/20090312/COLUMNISTS02/903120344/1266

2009年メリーモナーク


今年のメリーモナークの出場ハーラウのリストがホノルル・アドバタイザー紙で発表されていました!
昨年から、ミュージシャン、ケアリイ・レイシェルの公式サイトでいち早く発表されていた通り、いつもはミュージシャンとしてMMの舞台を支えていたケアリイが、今年はハーラウ・ケ・アラ・オ・カ・マイレを連れて、クムフラとして、あのイーディス・カナカオレ・スタジアムの舞台に立ちます。私はミュージシャンとしてのケアリイも大好きですが、クムとしてのケアリイはそれ以上に大好きなので、とっても楽しみ!特にカヒコに期待しています。


例年、アメリカ本土からは3つのハーラウが出場するようなのですが、今年は北カリフォルニアのマーク・ケアリイ・ホオマル率いるAHAは出場せず、ラスベガスのハーラウが初出場を果たしました。


余談ですが、ラスベガスはハワイと同じくサービス&観光業で栄えている街です。そのため転職がしやすいのか、ハワイから移り住む人が非常に多いようです。ハワイアンコミュニティも大きく、観光客向けではない、地元のハワイ出身者向けのルアウやハワイアンイベントが行われていたり、Longs Drugsでは毎週水曜日にポイが入荷するそう。


これは、フロリダ州でフラを見た時にも感じたことですが、ハワイ出身者が故郷を離れて踊るフラは、一度もハワイを離れたことがない人のフラより、より「ハワイへの想い」が強いように感じます。
人は自分の生まれ育った故郷を離れてみてはじめて、その地の素晴らしさ、美しさに気がつくことがたびたびあります。周りを砂漠に囲まれ、海のないラスベガスでは、フラを踊る時よりいっそう、心に「海」を思い描いて、踊っているのではないでしょうか。というわけで、初出場のハーラウ、別に知り合いがいるわけではないのですが、陰ながらちょっと応援してます。



Halau Hula O Pukaikapuaokalani, Ellen Castillo, Kailua, オアフ島


Halau Hula O Hökulani, Hökulani De Rego, Waipahu, オアフ島


Halau Hula O Kahikilaulani, Ray Fonseca, Hilo, ハワイ島


★ Halau Hula O Kaleimomi, Sheldeen Kaleimomi Haleamau.(初出場)ラスベガス・ネバダ


Halau Hula Olana, Olana and Howard Ai, Puuloa and Aiea, オアフ島


Halau I Ka Wekiu, Karl Veto Baker and Michael Casupang, Honolulu,オアフ島


Halau Ka Liko Pua O Kalaniakea, Kapua Dalire-Moe, Kaneohe, オアフ島


Halau Ke Kiai A O Hula, Kapiolani Hao, Kapalama, オアフ島


★ Halau Kealaokamaile, Kealii Reichel, マウイ島


Halau Kealii O Nalani, Kealiie Ceballos, Los Angeles, カリフォルニア州


Halau Na Lei Kaumaka O Uka, Napua Greig and Kahulu Maluo-Huber, Kula, マウイ島


Halau Na Mamo O Puuanahulu, William Kahakuleilehua Hanauu "Sonny" Ching, Honolulu, オアフ島


Halau Mohala Ilima, Mapuana de Silva, Kaöhao(Lanikai), オアフ島


Halau O Ka Hanu Lehua, Carlson Kamaka Kukona III, Waianae, オアフ島


Halau O Lilinoe, Sissy and Lilinoe Kaio, Carson City, カリフォルニア州


Hula Halau O Kamuela, Kauionalani Kamanao and Kunewa Mook, Waimanalo and Kalihi, オアフ島


★ Ka La Onohi Mai O Haehae, Tracie and Keawe Lopes, Kalihi, オアフ島


Ke Kai O Kahiki, O'Brien Eselu, Waianae, オアフ島


Kawailiula, Chinky Mahoe, Kailua, オアフ島


Keolalaulani Halau Olapa O Laka, Aloha Dalire, Kaneohe, オアフ島


Na Hula O Kaohikukapulani, Kapu Kinimaka-Alquiza, Hanapepe, カウアイ島


Na Lei O Ka Holoku, Leialoha Lim Amina and Nani Lim Yap, Kohala.ハワイ島


参照サイト
http://www.honoluluadvertiser.com/article/20090216/BREAKING/90216034

メモ

aloha_mode2009-02-12



クムについての一文。ちょこっとメモ。




クムについての一文。ちょこっとメモ。


Keall’I Ceballos. Halau Kealii O Nalani.
Keali'i Ceballos is an internationally acclaimed teacher, dancer and choreographer of Hawaiian and
Polynesian dance in Los Angeles. Halau Keali'i O Nalani is a Los Angeles based Halau Hula (Hula
School) under the direction of kumu hula (teacher) Keali'i Ceballos. He studied under renowned
teachers such as Cecilia Cissylani Ceballos, Nona Beamer, George Na'ope, Kawaikapuokalani Hewett
and Robert Uluwehi Cazimero.


Ceballos has taught over 2000 dancers over the past 30 years and Halau
Keali'i O Nalani is today one of the largest schools for Hawaiian dance in southern California. Through his school Kumu Ceballos shows tremendous dedication to teach and bring the work of the students to the concert stage. Halau Keali'i O Nalani regularly enters competitions in Hawai'i and on the mainland,and placed 4th in the 2008 Merrie Monarch Hula competition (Kane Kahiko). Advanced students have gone on to found their own schools. In addition to being the kumu or master teacher Ceballos is also a choreographer for his dancers, and he directs and produces concerts here in Los Angeles.


Most recently he successfully partnered with the 2008 Emerging Voices Youth Project that was highly acclaimed as a milestone project demonstrating the rich multi cultural environment of LA.
He also has ongoing professional relationships nationally and internationally especially in Japan &
Midwestern States. He frequently brings his company to Hawaii for various programs, concerts and
competitions and has earned the respect of the performing arts community of the State of Hawaii. In
addition to Hawaiian music and dance he is also knowledgeable and teaches the dance of Tahiti, Maori
and Samoa. As a Kumu Hula, Keali’i emphasizes the importance of awareness.


He strives in perpetuating the Hawaiian culture - its art, its identity, its language, its sense of ’ohana. The halauserves as the vessel in which these legacies are taught and shared through hula.


http://onensemble.org/2009/01/yogyakarta-part-3/#more-1184

ハワイ州のコイン

aloha_mode2009-01-13



ハワイのコインようやくゲット!


10年前から毎年、アメリ造幣局が発行する全米各州をテーマとしたコインをこつこつと集めてきたのですが、このたび、50個目となるハワイ州の25セントコインをめでたく入手し、コレクションが完成しました。

カリフォルニアはヨセミテアリゾナはグランドキャニオンとサボテン、ニューヨークは自由の女神コロラドはロッキー山脈と、それぞれの州ごとに特徴あるデザイン。

お釣りで25セントをもらうたびに毎回チェックし、なるべく発行直後のきれいなコインを集めてきました。

昨年秋にシリーズ最後となる、オクラホマニューメキシコアリゾナ、アラスカ、ハワイの5州が発行されたものの、なぜかハワイ州だけが見つからない(泣)。これは、eBayで買うしかないのか?と思っていたので、ようやく見つかってうれしいです。

ハワイ州のデザインは、島をバックにしたカメハメハ大王、そしてハワイ州のモットーである、"UA MAU KE EA O KA ‘ĀINA I KA PONO," ("The life of the land is perpetuated in righteousness")の文字。

これは400以上も集まったデザイン案の中から選ばれたもので、最終案に残った5デザインのうち、他にはフラガールやダイアモンドヘッド、サーフィンのデザインなどもあったそうです。