ワシントンDC旅行

なにを考えてんだか、金曜の昼、旅行サイト、travelocity.comのlast
minute deal(出発ギリギリ特価コーナー)で、航空券とホテルのパッケー
ジを格安購入し、金曜の夜(つまりその日の夜の便のチケットを数時間前に
ネットで購入したってこと)
からワシントンDCに行ってきました。西海岸
からNY、シカゴ、DCなどの東海岸各地へは、RedEyeフライトという、夜
出発し、現地到着は翌日の朝という、深夜便がたくさん飛んでいるので
すが、私たちが利用したのもそれ。夜10時45分に出て、朝6時に寒〜い
DCに到着しました。

そもそもこんな突然に旅行することになったのは、毎週土曜日学校に通
っているダンナの最後の冬休みがこの土曜日だったからで、最初はLA
から車で2時間のサンタバーバラにでも行こうかと思っていたのだけれ
ど、なにせLAに5年も住んでいると、あらゆるところは行き尽くしてしまっ
ており、どっか遠くに行きたい!ってことで、このlast minute dealを利用
することに。

行き先はどこでも良かったのだけれど、金、もしくは土に出発し、日曜に
帰ってこれるものがなかなかなかったため、ボストンか、DCかの選択し
かなく、ダンナの希望でDCになりました。
DCといえば、首都があるところ、くらいの知識しかなく、しかもホワイトハ
ウスも含め、政府関連のビルや彫刻などにはぜーんぜん興味がない私
。結局、ホロコースト記念博物館と、 自然史博物館、そしてホテルのあ
ジョージタウンというオールドタウンと、アダムスーモーガンという、エス
ニックタウンに行っただけでした。

このワシントンDCというところ、とにかく寒い!初日、寒いなーと思って
いたら、翌日は大雪。でも、しめった雪ではなく、さらさらな雪なので(そ
れだけ寒いってことか)、すごく気持ちいい!思わず、雪の中にねっころ
がったり、雪だるまを作ったり遊んじゃいました。
南部に近いので黒人や、そしてアフリカからの移民も多いのですが、私
とダンナの好きなエチオピア料理レストランが数多くあり、クリントン夫妻
もきたという店で昼食を食べました。またスペイン料理も地元で人気が
高いらしく、豊富なタパスを揃えていると評判の店に行き、1時間待ちで
夕食を食べました。本場スペインには及ばないものの、LAのスペイン料
理より、はるかに美味しい料理に舌鼓をうち、堪能。
というわけで、何を楽しんだかというと、LAでは味わえない、「冬」の季節
と、そしてLAよりずっと質の高い「エスニック料理」の2つでした。

またホロコースト博物館では、歴史にうとい私は、ゲシュタポって何?ゲ
ットーって何?SSって何?と質問しまくり。特にうろ覚えの世界史は、日
本から見た世界史なので、この機会にダンナが習った、アメリカ側から
見た世界史をいろいろ聞いたのが興味深かった。ショックだったのは、
やはり人体実験のビデオ映像、またアメリカ連合軍がアウシュビッツ
乗り込んだ時、ドイツ人にユダヤ人の死体の処理をさせている映像など。

またこの時代、収容所関係者以外の一般のドイツ人は、アウシュビッツ
の実態など詳しくは知らされていなかったため、彼らにわざわざ見学をさ
せたらしい。農家のおばさんのような人が目をおおいながら、死体の山
の中を歩く様子が印象的だった。

また「6000人の命のビザ」で有名な杉原千畝さんの名が、ユダヤ人を
救った偉大な人々のリストの中に掲載されていなかったことがショックだ
った。日本では彼が独断で多くのユダヤ人に対し、ロシアを渡って日本
経由でアメリカに逃げるためのビザを発行したことは有名だが、一般に
はあまり知られていないのだろうか。

ちなみに、最近ロサンゼルスのリトルトーキョーに、杉原千畝の功績を
たたえる銅像が、ユダヤ系の市民の寄付によって建てられた。知ってい
る人は、知っているんでしょうね。
せっかくワシントンDCに行ったのに、ホワイトハウスも見ない、ごくごく急
ぎ足の旅行でしたが、とりあえず新しいところに行くのは、楽しいです。

次はぜひフロリダにマナティーを見に行きたいです。