Skinny Pill


朝のテレビを見ていたら、子供向けのダイエットピルの
開発者である女性と、医療機関の代表者の討論が
行われていて、面白くて思わず見入ってしまった。
このピルは、http://www.skinnypill.comで売られているもので
ビタミンやハーブなどナチュラルな材料で作られているため
「サイトで紹介しているダイエット生活のルール」と共に
実践すれば、子供でも確実に、危険なしに痩せることができる
と、自称栄養士の女性。

これに対し、医療機関の代表者側は、「成果はどこでテスト
されたのか?」「詳しい成分は?」「危険はなくても、効果も
まったくない。このピルを信じて使う子供の精神に悪影響
を与える、詐欺行為以外のなにものでもない」と反論。
女性側は、終始ニコニコしながらも、テストについても
成分についても、しどろもどろで、直接の回答を避け、
「肥満は子供の自尊心を傷つける」「現在の食生活の中で
ダイエットピルがなければ、ダイエットは難しい」などと
質問とはまったく関係ない宣伝ばかり時間しのぎに
しゃべくりまくる。

もうこの態度を見ているだけでも、明らかに女性のピルが
アヤシイということがよーくわかる内容だったが、それにしても
驚いたのは、アメリカの肥満はここまできたかということ。

最近も、マクドナルドのせいで、肥満になったと
14歳の子供が同社を訴えている訴訟問題があり、こちらは
笑い話として、サタデーナイトライブでも取り上げられていたが、
実はこれ、けっこう笑えない話。

アメリカでは、低所得層ほど、太っているというのが定説で
特に貧困家庭の子供たちは、マクドナルドなどのファーストフード
に週3回以上行くことが多く、また家でも安価なスナック菓子や
インスタント食品を食べ、栄養や健康に関する教育も受ける
機会が少ないため、肥満するといわれている。

特に親が太っている場合は、子供の肥満率も高く、もともと
アメリカでは日本とは比較にならないほど極度の肥満の人が
多いため、これは大きな社会問題の1つになっている。

都市部の中流家庭の子供の間では肥満は少ないが、アメリ
中西部の田舎町や、郊外では、ぐっと肥満率は高い。

アメリカは食料が安く、レストランでも日本の倍の量が
出てくるのは良いことだけれど(質より量の価値観?)
この食事情、なんとかならないものか?