限りなきサラリーバトル


サラリーゲーム


あーやだやだやだ。
なぜアメリカにはサラリーヒストリーなんていうもんが
あるんだろう。
この駆け引き、いつまでたっても理解できない。

今朝、例の会社のリクルーターから電話がかかってきて、
最終段階だからこれからリファレンスチェック
(元の同僚、上司にどんな人物か電話で再確認する)
をするという知らせがありました。

で、その後また電話がかかってきて、今度は
今の会社のサラリーを教えろというので、けっこう
押し問答のようになってしまいました。

アメリカで、高い給与を得るチャンスは、転職の時。
通常、最高40%くらいまでアップできます。
昇給は半年〜年に1回で、せいぜい5〜10%しか
アップしないので、転職者にとってこのチャンスを
逃す手はないのです。

というわけで、私もこの40%のラインを狙っているため
現在の給与は一切discloseしないつもりでいました。
理由は「under paid」ということで説明したのですが、
このリクルーターねばるねばる。

で、結局本当はいけないことなのですが、実際の金額に
ほんの少し上乗せして、何十Kから何十K(注:給与は通常
年俸でいうので、たとえば$10,000だったら10Kという)
の間という風に幅を持たせて、いうことにしました。

どうやら一番最初に上司になる人と話した時より、
10Kくらい下の給料で交渉しようとしているらしく、
結局これが大きな問題になりそうです。

いったんオファーが出てから「私の最低のrequirement額は
この金額なんだけど」と交渉に入ろうと思っていたのですが
思わずしびれを切らして電話で言ってしまいました(失敗!)。

実は提示している金額より10K下でも、今の給料よりは
多少良いのですが、勤務地が遠くなるし、
仕事の内容が今よりかなりレベルアップするし、
最も大変な立ち上げの仕事だし、やっぱりこれくらいは
もらわないと…と思ってしまうのです。

ちなみに今日の午後、リファレンスチェックは行われる予定
だったのですが、今のところ誰にも電話はかかってないようです。
ってことは、結局値段が折り合わず、オファーは見送りとなった
のかもしれません。

ま、今回はギャンブルするつもりでいたからしょうがないか。

電話を切った後、思わずチェックしたことのない
クレジットヒストリーレポート」をequifax.comで注文してしまいました。
9ドル払ってレポートを見たのですが、家のローンといくつかの
カードの口座情報以外は、ほとんどなにもナシ。
自己破産、訴訟などを過去にしているとここにも記載されるので
何もないってことはいいことなのかもしれませんが、
なんと「現在の勤め先」という欄も空白。これには唖然!
何の記録をどうためているのか詳しくはわかりませんが、
たぶん私がアメリカに来て、まだ4年ということもあり、
サンプルのレポートより極端に少ない情報しか記載されていないのでした。

で、その後今日で会社を辞める、今の会社のHRに
普通どうやって応募者の前の給与を探り出すか聞いたら
実は絶対言わない人もたくさんいるんだそうです。
また心配していたクレジットヒストリーやソーシャルセキュリティナンバー
からでは、一切分からないようです。
唯一の手段としては、リファレンスチェックの際、もしそれが
元の上司であればサラリーを聞き出すとか、すでに会社を辞めている
場合は、そこのHRに電話して聞くのだそうですが、
ほぼ9割の会社は、絶対に他社には自分の会社の社員・元社員の
給与は教えないのだそうです。
というわけで一応一安心(あー嘘はつくもんじゃないね)。