最終面接


これは2002年1月22日(火) に書いた「会社訪問」の続き
のお話。

先週の金曜日、「新しい会社」の2度目のインタビューに
行ってきました。前回は同僚2人と、別の部署のマネージャーに
会ったのですが、直属の上司は奥さんが今日、明日にでも子供が
生まれるという状態で、当日ドタキャン。
そして1週間後にあらためて、会社訪問となったわけです。

この上司(になるかもしれない人)は、スペイン系アメリカ人
で45歳くらいの男性。今の会社の平均年齢が20代後半と若く
社長も40前なのに比べ、この会社は平気年齢30代半ば。
20代が多いインターネット関連企業としては、かなり年配が多い
という感じです。

もうすでに3人に会い、さらに当日、彼の前に、もうひとり
シニアマネージャーに会っているので、すでにいろんな
質問も回答済。おそらく、すでにあった人の間で、私に
関するやりとりがしっかり行われていたらしく、同じ質問が
繰り返されなかったのはさすがです。

以前の日記にも書きましたが、同僚のひとりがイヤーな奴だったので
かなり気持ち的にはこの会社に対して気持ちが冷めていたものの、
この上司がなかなか良い人だったので、そのへん、プラスマイナス
ゼロという感じです。

ちなみにこの会社では、リクルーター(HR人事担当者とは別に、
コミッションベースで働く、人事確保専門のスタッフ)がいるのですが
この面接の前に、なんと日本語と英語のテストがEメールで
送られてきました。

アメリカの会社では、通常administrative(日本の外資系でいう「アドミ」
=管理職アシスタントなどの事務職)の仕事以外は、
通常面接だけですべてが決まり、
たとえばwordやexcel、power pointのテストなどはしないのが普通なので
ちょっとこれにはビックリ。
ネイティブの日本人で、ライター・編集業をしていた私に対し、
日本語のテストを受けろとは言語道断!しかも、これまで他のアメリカ企業
で働いてきているのに、今も英語でコミュニケーションとってるのに
何をいまさら英語のテストとは!なんという人種差別!
と、ひとりで怒りまくっていた私。

思わず、このリクルーターに「I don't feel comfortable taking these tests.
Please consider to waive」と交渉してみました。
が、しかしこれは事務上、必要な手続きだから…といわれ、仕方なしにOK。
ただし、このテストは外部の業者にチェックさせるため、内容は
「カスタマーケアに関する質問と回答」だったので、これは絶対いやだとごね、
結局、自分でwriting sampleを用意することになりました。


これで多少悪い印象を与えたかもしれませんが、
構うもんか!と強気の私。
まー今の会社にも、「日本に留学経験があり、日本語ができます」という
アメリカ人がたーくさん日英バイリンガルポジションに応募してきたものの、
実際にはぜんぜん使えないということがあったので、リクルーターとして
石橋を叩いて応募者のチェックをとことんしたい気持ちはわかりますが
一応、交渉の末、自分でも納得のいく方法に落ち着いたので良かったと
思います。

さてその後、今朝、最終インタビューとなる、日本人エグゼクティブとの
電話インタビューがありました。(なんともう6人目だよ!)
仕事がアメリカ本社と日本事務所のリエゾンも兼ねる仕事なわけで、
日本人エグゼクティブと話すことになったのですが、この人が非常に
良い人だったので、すっかりプラスマイナスゼロの状態から、少し
プラスに傾いてきました。

アメリカ企業のサポートをする、日本人コンサルタントと聞いていたので、
かなり疑ってかかっていたのですが、彼ならいい仕事をするはずと思いました。
というのは、日本のマーケットやビジネスをよくわかってないアメリカ人は、
英語はできるけれど日本ではぜんぜん役に立たない「口だけの人材」
を雇ってしまうことが非常に多いのです。今の会社も同じ間違いをしていました。
こういう人が関わってくると、予算だけが無駄遣いされ、会社にとっては
何の利益にもならないという事態になることが多いのですが、
どうやらその心配はなさそう。

というところで、今後どうなるでしょうか?
希望給与は、今のサラリーの20K(約200万円)増しで交渉中です。(注:年俸)
アメリカでは、転職の時にサラリーを上げておかないと、後からでは
大変なので、強気に出るしかないのです。
希望通りの金額で就職できたら、念願のキングベッドでも買うかな!