アメリカの会社-師走編

12月になりました。
アメリカの会社では、1年を3ヶ月ごとのクォーター(四半期)ごと
に分け、業績を逐一チェックしています。昇給があったり、レイオフ
があったりするのも、クォーターのはじまりや終わりの頃というのが
多く、今は非常に微妙な時期です。

日本にいた頃、アメリカの会社はもっと休みが多いんだろうなぁと思
っていましたが、実際に働いてみると、これが大違い。通常2週間く
らいしか休みがないし、その上日本と比較すると国民の祝日がすごく
少ない。だから差し引きすると、実は日本の会社の方がよっぽど休み
が多いのです。ただし、遠慮しながらちょぼちょぼとしか休みをとれ
ない日本企業と違い、アメリカでは2週間ぶっつづけ
で休みをとっても誰も嫌味をいわないし、本人が無給でよいのなら、
2週間以上休みをとることも可能。仕事さえしっかりしていれば、昇
給にも響くことはない。

ちなみにアメリカには、よっぽどのことがない限り、金一封やボー
ナスなどはない。そのかわり、会社からクリスマスプレゼントと
して株をもらえたり、小さなプレゼントが社員全員に配られたり
することもある。うちの会社は昨年、大手書店、Bordersの50ド
ルギフト券が配られた。日本の会社と比較すると、少々ガックリ
しますが、これも仕方ないことでしょう。

アメリカの会社でもこの時期、言葉こそないものの、師走状態
で、第3クォーター(Q3)最後の業績アップのために、セールス
部門などは大忙しだ。一方、オフィスではクリスマスツリーが
飾られ、人々はクリスマスプレゼント選びに余念がない。うち
の会社の場合は、全員がT1という高速度のインターネットにつ
ながったコンピュータを持っているので(日本では、すべての
コンピュータがネットにつながっているとは限らないと聞いた
のですが、これホント?)、この時期仕事をするふりをしてオ
ンラインショッピングをしている人が大勢います。かくいう私
も、シカゴに住んでいる夫の実家にオンラインで花を贈ったり、
年末の旅行を調べたり、仕事の合間にちょこちょこ利用してい
ます。人事がアクセスログを調べるという話もありますが、よ
ほどゲームサイトやアダルトサイトに終始アクセスし続けてい
るのでなければ、この程度は容認されているようです。

日本の会社であれば、これから飲み会や会社の忘年会などで日中
も夜も大忙しとなるようですが、アメリカではニューイヤーの扱
いは小さく、クリスマスが非常に大きな年中行事なので、会社主
催でレストランなどを貸し切って、家族同
伴のクリスマスパーティが開かれます。去年うちの会社は、サン
セットにあるレストランでしたが、今年はセンチュリーシティに
あるフォックススタジオを貸し切ってやります。アメリカ中でレ
イオフ旋風が起きているこの時期、こんなバブリーなことをよく
やるなぁと思うと共に、本音をいえばこんなことにお金を使うよ
り、現金でボーナスをくれた方がよっぽどうれしいと思ってしま
うゲンキンな私です。(それにいつ会社や仕事なくなるかわか
らないもんねー。会社にしてみれば、節税対策の一環かもしれ
ないけれど)

今日は家に帰ってクリスマスカード書き。友人の中には、ユダヤ
系の人もいるので、彼らにはユダヤのお祭りである、ハヌーカの
カードを送らなければなりません。最近結婚した知り合いのアメ
リカ人女性は、昨年まではクリスマスカードで
よかったのですが、結婚相手がユダヤ人だったためにユダヤ教
改宗。だから今年からは、ハヌーカのカードになります。

今日の結論。いそがしいからもう帰ろうっと