はじめてのReview


現在働いている会社に入って
はじめてのReviewが今日ありました。
これって、日本でいう査定のことです。
今の会社に入ってまだ8ヶ月ですが
なにせインターネット関連の会社なので
20代〜30代が会社の中心。
だから26歳でシニアディレクター
なんていうのもいます。
(もっとも彼の場合は能力とタイトル=役職)
があまりに釣り合ってないともっぱらの評判ですが)

こういう会社にいると、世間の40代、50代の
人はいったいどこにいるんだろう?
と思います。社長も30代後半だし、最年長でも
45歳くらい。うちの会社だけに限らず、
アメリカには年功序列制度がないせいか
年上でも仕事のできない人は昇進できないし
さっさとレイオフの対象になります。
アメリカでは雇用時に年齢差別をするのが
禁止されているので、年配の人でも
応募はできますが、当然雇われにくいです。
今のうちに、せっせと稼いでせっせと
corporate ladderを昇っておかないと
後が恐ろしいのです。

さて、ちなみに私のような外国人社員の
場合は、かなり大変。というのは、
日本人というだけでPRからセールス、
ビジネスデペロプメント(これは日本語では
経営企画というのだそう=うちのサイト名誉顧問のTamさん情報)
から顧客対応、時には法律関連までいろんな種類のことを
やらされる他、アメリカ中心の
ビジネスの中では積極的に日本のマーケット
に関して皆に働きかけないと、誰も
日本関連の仕事はしてくれない。
(日本に住んでいる人にはなかなかわかりにくいかもしれないですが
アメリカの会社にとって最大のマーケットは自国アメリカであり、
その他の外国は常に二の次でしかないのです。日本で国際●●部というと
かっこいい人気部門ですが、アメリカではきこえはよくても弱小部門。
部門閉鎖などがあると、真っ先に閉鎖の対象となります)
で、セールスが悪いと責任追及は
されないものの、やっぱり立場は
よくない。というわけで、非常に難しいポジションなのです。

前回は入って2ヶ月半の時に査定があり、今回は入って計8ヶ月
ということもあり、ようやくアソシエイトマネージャーのタイトルが
もらえることになりました。とはいえ、私はタイトルにはあまり興味ナシ。
しかも、アソシエートがつくんじゃねー…。
というのは、やっぱり将来もずっとビジネスの世界に残るつもりは
ないからで、その理由はアメリカの会社にいる限り、英語がネイティブ
レベルでない限り、常に外国人という立場で、限られた分野でしか働けないからです。

ちなみに給与アップは、微々たるもの。アメリカの経済状況を考えると
仕方ないのかもしれないけれど、普通の会社だったら少なくとも5人分の仕事を
一人でこなしてるのにと思うとちょっと不満。

というわけで、前夜準備した「昇給されるべき5つの理由」というのを
ボスの前で読み上げました。これはなかなか意味があったようで、
彼女はしっかりメモをとってくれた他、これまでのサラリーヒストリー
アメリカでは常にこれまでいくらもらっていたかというのを基準にして
新しい給与を算出するので、いい会社にいて高いポジションにいても
低い給与をもらっていた人は、次の会社で給与交渉で苦労します)
も聞かれました。

ポイント(と私が思う)としては、自分の存在でいかに会社が
他の人材を雇う経費を節約しているかということ(具体的な数も算出)
、そしてこの会社で働きつづけたいという意思があり、そのネックと
なっているのが、能力に見合わないサラリーだということをはっきりいいました。
まぁどうなるかわからないけれど、アメリカの会社では
こういう意思表示をしっかり、しかも具体例を挙げていわないと
やっていけないので、とりあえず自分の意見はしっかりアピール。
日本語で日本の上司にこういうことをいうのはなかなか大変ですが
英語だとさらっといえてしまうのが不思議です。

英語ってつくづくプラクティカルな言葉だなぁと思ったりして。
というわけで、この結果はまた次回に!