レイオフ

さて、先日うちの会社(ネット業界に転職のため、ライターは現在副
業となっています)で、レイオフがありました。このため、私はしばら
くかなり落ち込んでいたのですが、最近ようやくこの状況にも慣れ、
お話できるようになりました。

日本は不況不況っていうけれど、私の友達の間でレイオフ=解雇
された人ってまったくいません。レイオフアメリカ的文化なのかも
と思う今日この頃です。

さてその日はいかにしてやってきたか。
それは4月中旬の月曜日のことでした。
私の上司(女性)は、毎週チームのひとりづつと個別ミーティングを
行うのですが、その日に限ってなんだか様子がおかしい。
どうしたの?と思っていたら、部屋に入るなり、
「いいニュースと悪いニュースがあるのよ」という。
で、単刀直入に悪いニュースから。
「明日、社内で40%の社員のレイオフを行う」
というのです。良いニュースは、
「あなたは残ることになった」というもの。
でもその代わり、今までいた自分の部署はなくなり、
別の部署になること、そしてチームの半分がレイオフされることを
聞いたのでした。

そして私によくしてくれたその上司は、部署がなくなることに
よって、別のデパートメントに移動。つまり彼女は
もう私の上司ではなくなるということでした。

このニュースは非常にショックでしたが、実は私にとっては
2度目。夫がネット企業に働いていたこともあって、
紙媒体(雑誌、新聞)→ネット媒体に転職したのが1年前で
そこでは相変わらずコンテンツ制作(ライター・編集)してた
のですが、そこが入って半年でやはり大量のレイオフをし、
会社の雰囲気が悪くなったので、現在の会社に移りました。

その時も、私は「残る社員」となったのだけれど、
これって首を切られるより、実は非常につらい立場です。
というのは、親しい友人たちがレイオフされるのをだまって
見ていかなくてはならないし、その後は他の人の分まで
働かざるをえない。そして、当然会社の雰囲気は最悪に
なっているので、勤労意欲は湧かないし、不安でいっぱい。
と、こうなるくらいだったら失業手当と解雇手当をもらって
レイオフされたほうがマシだ!くらいな状況なのです。

私はその知らせをきいた時、まじで「人事にいって
レイオフリストに入れてもらおうか?」と思ったくらいでしたが、
なにせ1年前に買った家のローンがあるわけで、
そうそうやりたい放題もできない。
しかも、今、アメリカでは本当に不況で、
「次を探してから辞める」というのは常識。
現に、夫と一緒に某eToysからレイオフされた
たくさんの元同僚たちは、4ヶ月たった今も
毎日職探しに奔走しています。

そんなこんなで、暗い気持ちのまま
今も働いているというわけです。
(いいことは、ネットがT1という早い回線で使い放題
ってことくらいか)

ちなみに月曜に上司から話があった後が一番
つらかった。「明日レイオフが…」と
前日に話があるのは、残ることになる社員のみで
(これは前の会社もそうだったので、アメリカの
習慣かも)、当然レイオフされる社員には
それを一切もらすことはできない。

明日解雇されるのも知らず、
これからのプロジェクトにむけて今も働いている
他の社員を見ながら、平静にしていられるわけがなく、
その日は早々に会社を出た私でした。

ちなみにアメリカの不況はネット企業に限ったものではなく、
大手メーカーなどでも続々とレイオフが行われています。
週末に、電気店、食料品店、文具店などあちこち
行ったのですが、いつも20分以上並ばないと
品物が買えないというくらい混んでいるので有名な
店でも、まったく待たずに買えました。
これが1軒くらいなら、ラッキー!と思うのですが、
これが何軒もつづいたため、非常に空恐ろしい
気持ちになりました。

あぁどうなるんだろう?