最後のクラス


2月から通っていたSMC(サンタモニカレッジ)
グラフィックデザインラボのクラスが
昨日ついに最後のセッションを終えた。
先生は、引退したグラフィックデザイナーの
Ms. Cottingham。年の頃は?もうsocial security
アメリカの年金です)をもらうと言っていたので、
60歳くらいでしょーか。
最先端のコンピュータを使った技術やらなんやらに関しては
ご存知ないものの、彼女がクラスで
さかんに言っていた「Principle of Design7カ条」
はほんとアートの基本となる大原則で、すごくためになった。
細かいのは忘れちゃったけれど、すなわち
1つの作品の中に


●色のコントラストがあること
●形がバラエティに富んでいること
●計算された色使いを行うこと
(どの順番で目線がいくかを計算する)
●デザイン的に込み合ったエリアと、何もないエリア(余白の美ってやつです)が存在すること


などなどが大事っていうセオリーでした。
そのセオリーに照らし合わせて、たとえばピカソの絵を
見てみると、不思議となるほど〜と思う。
普通絵を書いたりする時は、こういうセオリーって
なんとなく頭でわかってやるもんだけど、
それをあらためて言葉にしてみると、思わず
なるほど〜なんですね。

私にとって最初のアメリカのカレッジ体験だったせいか、
毎回刺激的で、名残惜しかったんだけど、
そう感じていたのはどうやら私だけじゃなかったらしい。
クラスが終わった後、皆で記念撮影をしたり、
メールアドレスを交換しあったりと、他のクラスの最終回では
あまりない終わり方だった。
(普通はけっこうさっぱりと皆じゃーねーと去っていってしまう)

何人か仲良しグループもできていたんで、クラスが終わった後
5人でSanta monica blvdとYale stの角にある、カフェサンタモニカ
に行って、夕ご飯を食べた。ファッションデザイナーを辞めて学校に
入った人、主婦からフリーのデザイナーになるためにクラスをとっている
人、元出版社を経営していた人と、皆経歴はさまざまだけど、
だからこそ、いろいろ情報交換のしがいもあるというもの。
7時頃から10時近くまで、おしゃべりに花が咲いてしまった。

私は先日まで、某日系誌で働いおり、そこがすごく激務だったんで
会社以外に知り合いや友人を作るチャンスがぜんぜんなかった。
でも、今はこういう共通の趣味やゴールを持つ、友達が
できてほんとうれしい。