ジェノア・ケアヴェ訃報(1918-2008)

aloha_mode2008-02-25



Genoa Leilani Keawe(1918-2008)


ハワイの「アンティ・ジェノア」こと、ジェノア・ケアヴェさんが2008年2月25日、永遠の眠りにつきました。
89歳での大往生でした。以下は公式サイトのプレスリリース(マネージャーで息子のエリック氏による)から一部翻訳です。

***********************************************************

2008年2月25日の早朝、アンティ・ジェノア・レイラニ・ケアヴェは、パパコレアの自宅で眠ったまま静かに息を引き取りました。過去10年の間、彼女はさまざまな健康上の問題をかかえながらも、ステージパフォーマンスのためにそれらをはねのけてきました。彼女の天の父は、89歳の彼女に、美しいソプラノの声を、その最後の日まで保ってくれました。アンティ・ジェノアは、人生を存分に生き、家族に満足し、エンターテイナー・ビジネスウーマンとしての生涯をすごしました。彼女はとてもシンプルな人で、ハワイの人々を愛し、世界中のファンを愛しました。葬儀は、Borthwick Mortuaryが手配しており、 彼女が通っていたThe Church of Jesus Christ of Latter-Day Saintsにて行われます。


Genoa Leilani Adolphoは、Edward P. Keawe-Aikoと結婚し、12人の子供に恵まれました。今、残っているのはこのうち長男のGary P. Keawe-Aiko、8男のEli Kaeo Paalua、11男のEric K. Keaweです。亡くなった兄弟は、Moana, Arthur, Victoria, Edward Jr., Samuel, Miriam, James, Kauilani & Sonnyです。


彼女には40人の孫、98人のひ孫、81人のやしゃ孫がいます。彼女は以下の亡くなった子供の配偶者にも暖かく接してくれました。Howard Lono, Iwalani (Ho), Frederick Amina, Snooks (Watson), Barbara (Buchanan), Patrick Ah Yuen and two hanai daughters Suzie Harrison and Roberta Silva.

***********************************************************


彼女の公式の最後のステージがいつなのかは分かりませんが、本当につい最近までハワイだけでなく、アメリカ本土にも来ていたし、とても80歳を超えた高齢とは信じがたいほど、伸びやかな歌声で、美しいファルセットボイスを聞かせてくれたアンティ・ジェノア
彼女の冥福を祈ります。


http://www.genoakeawe.com/frameset.about.htm



3/7/08 追記

昨年のハロウィーンの誕生日ライブでも元気な姿を披露していたアンティですが、実は10年前に乳ガンと診断されて以来、体調はかなり悪かったのだそうです。肺、腎臓、心臓に問題を抱え、3年ほど前にはペースメーカーを埋め込む手術をしていた他、1年半前には腕も含め体のあちこちに転移が見つかっていたと、息子さんが会見で発表していました。
医師には化学療法、患部の摘出手術をすすめられていたものの、「私は十分に生きた。神が私を連れて行くのなら、私にはその準備がもうできている」と積極的な治療をこばんだそうです。


最後の公演となったのは、今年1月31日のワイキキビーチマリオットでのライブで、この後孫娘のポーマイカイ・ケアヴェが代役を務め、アンティはクイーンズメディカルセンターに入院。入院中も息子さんに「私のウクレレはどこ?持ってきて頂戴」といっていたそうです。よく共演していたライアテアによると、病院のベッドからフラのファンドレイザーのための公演に電話で共演した他、医師や看護婦たちにも歌声を披露するなどしていたそう。
先週木曜日にいったん退院し、孫娘のライブを見届けた後、アンティは今週月曜の深夜、静かに息を引き取られました。


満身創痍の身ながら、歌うことをやめなかったアンティ。私は一度だけハワイで彼女のライブを生で見たことがあるのですが、歌声だけでなく、当時87歳とは思えないつややかな肌、そして笑顔の美しさに見惚れ、アンティの姿に釘付けになった記憶があります。