東京日記

ただいま東京滞在中。
久々に帰ってきて思うのが、トウキョウがいかに人と人との距離が狭いかってこと。
LAだったらスッピンで、ちょっと泥がついたサンダルはいて、短パンででかけてもだーれも気にしないが、トウキョウではこんなことできない。それはたぶんLAでは車、トウキョウでは電車が「日常の足」だってことに大きな関係がある。LAでは知り合いとゴハン食べたりする時以外、人の顔がすぐ近くにくるってことはまずない。東京は電車やバスで移動するせいで、他人との間が「毛穴の見える距離」なのがすごい。


その他、気づいたのは禁煙化の波がようやく日本にも押し寄せてきているってこと。カリフォルニアはアメリカでもいち早く公共の場所での禁煙化を推進してきた州で、バーやクラブでも完全禁煙。そんなところに住んでいると、成田についた時からタバコくさくて仕方ない。今年から法律が変わったのか、駅前では歩きタバコは禁止になってるし、ホテルのロビーやレストランでも禁煙のスペースが増えていて、これは私にとっては「よくやった日本!」とでもいいたい快挙。今後居酒屋でも禁煙化が進めば言うことナシ。


あとこれは毎回思うことだけれど、日本ほど「他人への思いやりが配慮が欠けている」国はないって思う。コンビニやファーストフードで注文する時、「コーラ。」みたいに最低限の単語しか話さない人多すぎ!無言で店に入り、無言で買い物、アメリカみたいに「ハーイ、○○プリーズ、サンキュー、バーイ」ってのもなんだし、客が帰りに「サンキュー」と礼をいうのも変な話だと思うけど、日本はあまりにも対極にありすぎる。


それから電車や待合室などで席譲らない人多すぎ!電車の社内でお年寄りがふらふらしてても優先席にどっかと座って携帯のメール打ってる奴、最低だと思う。でもこれは「いまどきのワカモノ」に限ったことではなく、50代〜のオジサンたちも同じ。Hなスポーツ新聞読んで知らん振り。この年代がこんなだから、この人たちのコドモであろう10代〜20代が席を譲るはずがない。そんな状況に見かねて席を譲るのが、自分もお年寄りといわれる年代の70代前半の人だったりする。


どんな不良でも他人、特に弱者に対する思いやりをコドモの頃にしっかり叩き込まれてるアメリカでは、こういうことってありえない。アメリカの若者の中には、心からの親切じゃなくて嫌々やってる人もいるんだろうけれど、アメリカの社会には「弱者には親切にしなければならない」という強力な無言のプレッシャーがあって、それにさからえないことになっている。日本にはそれがない。他人に無関心、他人の白い目もへいちゃら。今の日本で、優先席に本当に座る権利がある人しか座れないようにするにはどうしたらいいんだろうか?