ビショップミュージアム特別展


最近ハワイに行ってきたフラ・シスターの話によると、今、ビショップ・ミュージアムフェザークラフトの特別展が行われているそう。(開催中〜2007年1月8日まで)


Nā Hulu Ali’i
(Nā=複数形、Hulu=羽、Ali’i=王族。Royal Feathers=王族の羽飾り)


フェザーメイキングは、ハワイの伝統工芸。羽で作ったレイが有名だけれど、昔の王族たちは身にまとうCape(マント。Ahu'ulaアフウラ)にも羽を使っていた。希少価値の高い‘i‘iwi (イ・イヴィ。赤の鳥)や‘ō‘ō (オーオー。黒の鳥。18世紀後半にはすでに絶滅しかけていた鳥で、現在は幻の鳥といわれている)などの鳥は、つかまえるたびに数本ずつ羽を抜き、放鳥していたので、1つのものを作るのに何年もかかったというのは有名な話。羽を使って作ったレイやマントを身にまとうのは王族だけで、庶民にとってはカプだったという。


展示には、カラーカウア王の妻だった、カピオラニ女王のケープも含まれるそうで、これは数ある王族の中でもぜひ見てみたい一品。というのは、以前彼女がカラーカウアのために作った「Ka Ipo Lei Manu」という曲を習ったから。(この曲とカピオラニについては過去の日記をどうぞ


フェザーメイキングのことはこれまで何度も書いていますが、これは制作にとーっても時間がかかるのと、生花のレイのような華やかさがないせいで、習う人も少なく、いまやハワイでもできる人の数はとても限られています。一時期のフラのように「絶滅」しかけているアートです。今回の展示では、Johanna Cluney、Marie McDonald、Mary Lou Kekuewaなどのクプナたちのビデオ上映もあるそうで、これらの映像はミュージアムにとって貴重な財産となるのではないでしょうか。