ハワイ王朝最後の女王


最近購入した本


以前から読みたいと思っていた本を日本から購入してきました。
そのうちの1冊で現在読んでいるのは、「ハワイ王朝最後の女王」(文春新書 猿谷 要著)。フラを習い始める前は、あんまりハワイの王族には関心がなかったのですが、フラをはじめるとどうしてもハワイの王に関心を持たずにはいられません。


この本は、アメリカのマイノリティ研究をライフワークとされている研究者の方が34年前から「いつか書かなければ」という思いを重ねて書き上げられた本です。私はハワイの歴史本がけっこう好きで、いろいろ読んでいるのですが、一般に研究者の方が書かれた本は、研究書としては素晴らしくても読み物としてはイマイチであることが多く、また普通の個人が書かれた本は、読み物としては素晴らしくても、今度は逆に史実などがあやふやだったり、通り一遍であることがおうおうにしてあります(もちろんそうじゃない良い本もたくさんありますが…)。


でもこの本は、歴史をしっかりたどりつつ、なおかつ読み物としてもすごく読みやすいのでオススメです。沈みゆくハワイ王朝の最後の女王となったリリウオカラーニの生涯がよくわかります。

まだ読んでいる途中ですが、先日ホイケで踊った「Ka Ipo Lei Manu」を書いたカラカウア王の妻、カピオラニのことも出てきます。彼女はハワイ語、英語にたけていたリリウオカラーニと違い、英語はほとんど話せなかったそうです。最近の楽曲は、英語がネイティブの人がハワイ語学者や知り合いのクプナたちに助けてもらいながら書いた曲が多いですが、カピオラニの時代は、ハワイ語しか話せなかった人も多かったようです。ハワイ語ネイティブの人が書いた曲と聞くと、なんだか言葉により重みを感じます。

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 ハワイ王朝最後の女王
猿谷 要

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