LA満喫&ドナー登録完了

aloha_mode2005-06-18




家族揃っての久々の週末
アートな空間、ゲッティセンターへ


今日はダンナのUCLAアンダーセン卒業祝い?ということで、久しぶりにゲッティセンターへ。ゲッティは、LAでもトップクラスのミュージアムで、大金持ちのゲッティ氏の遺したコレクションを彼の遺産を使って作った美術館。建築は、世界的に有名なアーキテクトのリチャード・マイヤー。白しか使わないことで有名な人なのですが、このゲッティだけは財団側から「真っ白だけはやめてくれ」というリクエストがあったので、微妙に白ではないそう(実はUCLAの建築のマスターも持っている夫談)ですが、素人目にはそれでも十分白に見えます。


子供たちがぐっすり寝たのを見計らって、レストランへ。ゲッティには、restaurantという名前のレストランと、cafeという名前のカフェテリアがあり(そのまんまのネーミング)、前者では白のテーブルクロスのかかった、ちょっとお洒落な雰囲気で食事が楽しめ、後者は、セルフサービス形式のカジュアルな雰囲気のカフェ。レストランで15ドル以上するサラダが、こちらでは3ドル程度。今日はお祝いもかねているし、子供たちが揃って寝ている(めったにないこと)ので、高級な方でランチ。いつもだったら、毎週土曜は勉強の日で、1日カフェにこもって勉強しているダンナが今週からはずっと週末も一緒にいられるのはうれしい。


ゆっくりと食事を終え、レストランを出たとたんに、子供1号がガバっと起き、続いて2号も。後は、いつものようにストローラー(ベビーカー)を出たがり、あちこちをかけずり回り、あげくのはては噴水の近くで一人が転び、びしょぬれに。賢い母(笑)はちゃんと着替えを持ち歩いているので、その場で着替えて、次は子供向けのアクティビティが楽しめる、Family Roomへ。おえかきをしておめんを作ったり、絵本を読んだり、壁の磁石(動物などの絵が描かれている)をさわってはしゃいだり。ちょっと前だと小さすぎてこういうの楽しめなかったんだけど、さすがに2歳近くなるとアクティビティができるようになる。


自分ひとりでは動けなかった赤ちゃんが、月日がたつごとに、だんだん動き、しゃべり、そして考える一人の「人間」になっていくんだなぁと実感。最後は、Robert Irwinというアーティストが作った庭へ。館内の美術館も素晴らしいけれどこの庭も実はこれだけのために訪れる人がいるくらい素晴らしい。丘の斜面を利用して作られた立体的な庭で、水の流れる小道を抜けて、花の咲き乱れるセンターに辿り着く。ゲッティは、小高い丘の上に立っているので、見晴らしも最高。左手には、遠くダウンタウンのビル群が見え、すぐしたにはいつも渋滞しているフリーウェイ405が、そして右手には遠くサンタモニカビーチの海が見える。このゲティは入場料無料で、駐車場代のみ7ドル必要。ここまで15分くらいの近所に住みながら、まだ3回しか来たことがない。芝生もあり、ゆっくりできるから、公園がわりにもっとしょちゅう来なくてはと思う。


ノカマヌ音頭で
盆踊り解禁


この後、ベニスにあるVenice Japanese Community CenterのFestivalへ。このイベント、LA地域の日系の夏のイベントでは一番最初に行われるもので、この後、LA各地でお盆のお祭りが行われる。うちから5分と近所なので以前1度訪れたことがあるが、実はけっこうショボくて、屋台も美味しいのがない。でも今回、A3M(Asians for miracle marrow matches)という骨髄バンクのアジア系支援団体がブースを開いていて、会場で骨髄バンクに登録できるため、行ってみた。


ご飯は…今年もやっぱりいまいち。知り合いの日系人(太鼓奏者であちこちの日系お祭りに行っている)も、「あそこの料理はねぇ〜」と口を濁らす。とりあえず無難なものをとOishii Udon(と書いてある)を注文し、うどんをすすっていると、盆踊りがはじまる。しばらくすると、聞き覚えのあるメロディ。へ?と思ってみると、なんとケアリイ・レイシェルのアルバム「Melelana(メレラナ)」の1曲目「No Ka Maku Kiakahi Ke Aloha 」。げ、これで盆踊りですかい?と思って行ってみると、皆なんの疑問も持たず、老若男女、このハワイ語のチャント曲で盆踊りを踊っている。しかも、おそろいの盆踊りの振りとステップ。もしかして、「ノカマヌ音頭」とか呼ばれてたりして。うーむ、おそるべし、日系人…(AMAZONで試聴してみてください。この曲でどうやって踊るのか疑問に思うはず)。

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この後、ようやくA3Mのブースへ。HIVの陽性ではないか、過去に献血を断られたことがないか、病歴は?などの質問の書かれた紙に記入をし、最後に採血。以下は、アメリカのみのやり方かもしれません。看護婦さんが右手人差し指に小さな針で穴を開け、5つの○が書かれた白い紙に血をこすりつけていきます。普通にしていても血はなかなか出てこないので、指をぎゅ〜っと押して血を絞り出します。はっきりいってけっこう痛いです。普通の注射器での採血の方が一瞬で済むのに、なんでこういうやり方なの?と聞くと、看護婦さん「あら、こっちのほうが簡単だからよ」。




そう、これはスタッフ側が楽なのと、注射器代などの費用が浮くからなのです。痛いといっても、5分程度のことです。登録を終え、ドナーカードをもらうと、あぁ〜ようやく登録できたと達成感。やらなくちゃと思ってから、実際に登録するまで何年かかったことか。日本では実際にドナーとしてお呼びがかかると、3日程度の入院が必要だそうですが、アメリカでは病院に行き、骨髄を採取した後、麻酔が切れたらその日のうちに帰れるそうです(採取方法にもよる)。正直いって、登録したものの、骨髄が適合する人があらわれた時のことを考えるとやっぱり不安な気持ちになりますが、幸いにも自分や家族が現在健康であることを感謝するためにも、勇気を持ってやらなきゃと自分で自分を励ましています(アメリカでも適合者が見つかった時点で断る人が多く、大きな課題になっているそうです。理由は健康状態の変化もあれば、単純に身体的肉体的負担が大きいからという人もいます)。