ホイケ報告 その1

aloha_mode2005-06-11



私にとっての3度目で、もしかしたら最後?になるかもしれないホイケが終了しました。
正直いって、今回のホイケ前は、プライベートでもいろいろなことがあり、とても気分がネガティブになっていました。練習は欠かさずに出席していても、こんな気持ちでホイケに出たくないと何度思ったことでしょうか。
でも、周囲の家族、友人、フラ仲間、アラカイ、そしてクムからポジティブパワーを分けてもらったようで、なんとか無事ホイケをアロハな気持ちで終了することができました。このアロハという言葉、日本語に訳せそうで訳せない言葉で、本来のハワイ語がそうであるように、私も自分なりにいくつもの意味をこめて使っています。


ホイケ当日


●朝9時
私たちのハラウでは、毎年、3時と7時に2回公演を行うので、朝の入りは会場9時厳守。それでも、荷物と人数が多いのでバタバタし、全員集まってPULEをしたのは10時近く。その後、音響など会場側のスタッフの準備が整うのを待ってステージにあがり、リハーサルスタート。


今回のプログラムは、カヒコ→ソロ→マオリタヒチ→アウアナという構成。1曲目はペレを題材としたカヒコ「Owaka Ka Lani」。ペレが自分の住むための土地を探し、ハワイの土を掘り起こしながら、ようやくキラウエアに辿り着くまでを描写したカヒコです。この曲を踊る前に、アラカイのペケロ(ハラウ唯一の男性アラカイ)がオリを唱えながら登場し、その後舞台の幕が開いて私たちが踊りだす…はずだったのですが、なんとこのオリの最中に、会場の屋根から木片が落ちてくるというとんでもないハプニングがありました。


会場にはこの曲を踊らないハウマナたちと、ケイキたちが大勢座っていたため、一時は騒然となり、今日の公演はもしかして急遽キャンセルかも?と思ったのですが(いうまでもなく安全が最優先)、会場側の責任者が安全を確認し、これ以上の危険性はないと判断して、リハーサル続行。本当にびっくりした出来事でしたが、中には「ペレが降りてきた」と半ば冗談、半ば本気で言う人もいました。


●午前1時
リハーサルは1時過ぎまで続き、最後まで曲によっては立ち位置を変えたり、タイミングや表情についての注意を受け、ようやくお昼ご飯に。ホイケ当日は、毎年「皆でルアウ!」が合言葉で、各自いろいろな食べ物を持ち寄り、わいわいピクニック気分でご飯。基本的に、1人1品でよいのですが、中には気合の入った人がいて、一人で何種類ものチキン料理、おにぎり、スパムむすび、ミートボールなどを持ってきてくれて、美味しいご馳走の大盤振る舞い。こういうことをしてくれるのは、ほとんど子育ても一段落して、ゆったりとフラを楽しんでいるようなマクアクラスの人が多いのですが、彼女たちのような人がいてくれるおかげで、ハラウの雰囲気がぐっと暖かいものになります。ありがとう!


●午後2時
さて食事が済むと、皆急いでヘア&メイクの準備にとりかかります。何度もホイケを体験している人は、もう勝手が分かっていて、2時過ぎだというのに、まだスッピンで皆とおしゃべりを楽しんでいたりしますが、初めての人は朝9時に入ったとたんにメイクをはじめる人もいます。私の出番は、1曲目のカヒコ。衣装は、ふだん練習で着ているパウ(スカート)に同じ生地のトップを着て、頭、首、手、足にククイナッツをつけます。私は極度の肩こりなので、ククイナッツを首に長時間つけていると、頭痛がしてきてしまうので、首だけは直前につけます。


おっと腕時計もはずさなきゃ!舞台では、ウエディングリングも含め、すべての装飾品は、ハラウで決められたもの以外は禁止。マニキュアもペディキュアも透明なものでさえ禁止です。同じクラスにメイク好きの子がいたので、普段化粧をしない私は、下地だけ作って、最後の仕上げはその子にお願いしました。で、5分後、鏡を見てガビーン。こ、こわい!アイシャドーがものすごく、パンダになってます。私はすぐそばにいた友人(日本人)に、「こ、これやばいよね。ダメだよね。彼女の気を悪くさせないように、なんとかしてこれ落とさないと」と小声で訴えたのですが、マジ顔で「だいじょうぶだよ。それぐらい化粧しないと舞台では効果なし。皆もそれぐらい濃いよ」といわれさらにビックリ。しかし、慣れとはおそろしいもので、10分くらいすると、あぁ〜こんなものかしらと自分でも思うようになるから不思議です。

〜後編に続く〜