U2のディスコグラフィー

このはてなダイアリー実は、私は日記としてぜんぜん使用してません。
書きたいことを書きたい時に書く。けっこう日付もバラバラです。
というわけで、今日はいまさらながらU2ディスコグラフィーについて
解説。(ハワイやフラの話を期待して、「最新の日記を見る」をクリックした方、ごめんなさい)結成以来20ウン年という歴史の長いバンドだから仕方のないことだけど、最近のアルバム数枚だけを聴いて、U2ファンと名乗っている人を見ると、長年のファンとしては、おいおいといいたくなります。やっぱりベスト盤でお茶を濁さず、ちゃんとアルバム買って聴いてください。i-turnsでばら売り買うのもダメよ!U2はアルバムのジャケット写真も「買い」です。特に初期のカメラマン、アントン・コービン撮影のモノクロ作品は秀逸。私は彼のギャラリーを見るために、オランダまでいっちゃいました。

U2-boy


現在アマゾンで購入可能なU2モノ


■1:BOY / ボーイ 1980年
U2のファーストアルバム。ソングライティングのうまさ、エッジの
シンプルだけど印象的なギターが、初期の瑞々しい才能を感じ
させる作品。U2の歌詞の特徴は、その深さ。英語のネイティブ
でも、時に何についての歌か分からない、幾通りにでも解釈で
きる不思議な魅力を持った歌詞がいい。このアルバムを聴い
ていると、U2を追いかけてアイルランドに行った80年代のこと
が思い出されます。ダブリンのちょっと煤けた街並みが目に浮
かびます。


■2:OCTOBER / アイリッシュ・オクトーバー 1981年
80年代のアルバムを聴かずして、U2ファンを名乗るなかれ。
タイトル通り、アイルランドの一青年だった時代のU2の想いが
ここに凝縮されています。恥ずかしいくらいにひたむきだったこの
頃のU2。今や大御所ロックバンドになったU2の原点をぜひ聴
いてみて。タイトル曲「オクトーバー」は、今のU2しか知
らない人には想像できないような美しいピアノ曲。「叫ぶ」こと
でしか自分の想いを伝えられないかのような、不器用で荒削り
な、蒼いボノがアルバムの中に永遠にいます。


■3: WAR(闘)  1983年
このアルバムがイギリス、アメリカで大ヒットし、アイルランド
U2は一躍、世界のU2へと。エンディングの曲「40」は、シング
ルカットされていないにもかかわらず、いまだにライブの最後で
ファンが歌いつづける、U2の代表的ナンバー。
ちなみにジャケット写真のモデルは、ファーストアルバムと同じ男の子。


■4:Under a Blood Red Sky
/ ブラッド・レッド・スカイ=四騎=
1983年
熱血ライブバンドとして知られた、初期のU2の記念すべき初の
ライブ版。Party Girlは、通常のスタジオアルバム未収録曲で、
当時ライブでよく演奏されていたナンバー。同名のビデオも発
売されているので、こちらもチェック。

U2-WAR


■5:WIDE AWAKE IN AMERICA /
ワイド・アウェイク・イン・アメリカ
1984
アルバムとシングルの中間に位置するような、4曲入りミニア
ルバム。BADのライブ(ロングバージョンです)は必聴。


■6:The Unforgettable Fire / 焔(ほのお)1984
アルバム全体に通じる1つのテーマはアメリカ。
初期のU2らしいメロディアスで切ない「プロムナード」など
隠れた名曲も収録。


■7:THE JOSHUA TREE / ヨシュア・トゥリー 1986年
アルバム冒頭から、たてつづけにWhere the streets have no
name, I still haven't found I'm looking for, With or Without youと、凄い名曲3曲が続くU2の傑作アルバム。
Joshua Treeは、アメリカ西部にある不思議な形をした木の名
前で、実際にU2カリフォルニア州のJoshua Tree国立公園で
ジャケット写真撮影のロケを行った。今でこそU2は出すものす
べて受賞というグラミーの常連だが、このアルバムでU2は初め
グラミー賞最優秀アルバムを獲得。


■8:Rattle and Hum / 魂の叫び1988年
同名の映画のサントラ版。この頃、U2は「見つけられない何か」を探して、音楽的旅を続けていました。その旅の様子は、ぜひ映画のほうで映像でしっかり見てください。このアルバムは、何か他のことをしながらではなく、じっと座って他のことをしないで聞いてください(って難しいか。でも映画だったらそうしますよね?このアルバム自体、映画と同じ完成度を持っているので、ぜひ通しで聞いてください)。新しいファンの方はご存知ないと思うのですが、この映画、当時ちゃんと映画館でロード
ショー上映されていたんですよ。もう一度大きなスクリーンで見たい!!!


■9:Achtung Baby / アクトン・ベイビー 1991年
埃っぽい荒野の土が香ってくるような前作、ヨシュア・トゥリー
から一転し、今度はエレクトリックなサウンドが炸裂。
ファンの間で好きか嫌いか意見が大いに分かれた1枚。
(好きなアーティストが出す作品は、すべて買って、すべて受け
入れてこそファンと私は思う。もちろん気に入らないアルバム
もある。でも、そこで離れてしまうのは本当のファンとはいえな
い。実際、発売直後はなんだこれ?と思うようなアルバムも、
数年たって聞き返してみて、あぁそうだったのかと納得し、好き
になる1枚もある)

U2-Rattle and Hum

■10:ZOOROPA / ズーロッパ 1993年
前作「アクトン・ベイビー」からのエレクトリック路線がより強調
された1枚。(アクトン・ベイビーのツアータイトルはZOO TVツ
アー、そのツアー中に作成されたということで、このタイトルに)
これで「真摯な熱血ロックバンド、U2」が好きだった、昔からの
ファンは一抜け、二抜け…
もともとこのエレクトリック路線は、ギタリスト The Edgeの個人
的趣味なのですが、彼のソロも収録(ビデオが傑作)。


■11:ポップ 1997年
『アクトン・ベイビー』『ZOOROPA』に続き、エレクトリック全開の
アルバム。POPという言葉は、文字通りではなく、本当は精神
的には最もPOPという言葉と遠いところにいるU2が敢えて使っ
た言葉。歌詞をしっかり聞いてください。


■12:The Best of 1980-1990 1998年 ◎ベスト盤 Vol.1現在もライブで演奏される、おなじみの初期ナンバーが入った
80年〜90年のヒット曲を集めたベスト盤。
U2の音楽的変遷がわかる1枚。


■13:ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND /
オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド
 2000年
ファーストアルバムから20年を経て作成された、ベスト盤も数
えると通算13枚目のアルバム(高校時代に聞き始めたU2、よ
くぞここまで、解散せずにもったものだと思う)。落ち込んだ気
分の時は、「STUCK IN A MOMENT YOU CAN'T GET OUT OF IT」を聞くことにしてます。


■14:The Best of 1990-2000 2002年 ◎ベスト盤 Vol.2
1980-1990のベスト盤のみを持っている方は、こちらもどうぞ。
アルバム全部持っている人も、新曲&リミックスが入っている
ので買わざるを得ない1枚(苦笑)。




U2


■15:How to Dismantle an Atomic Bomb 2004年
DVD付の初回限定盤。UK,日本盤のみの
ボーナストラック「Fast Cars 」付。


U2は昔から日本嫌いだから日本にツアーにひんぱんにやってこないとか、いろんなしょうもない噂がありますが、前回のツアーはともかく、今回は必ずアメリカの後に日本に行くでしょう。いや、絶対今度は行きます。
シングルだけ聴いて、U2ちょっといいな、と思ってる方、今からライブに向けて、予習を!