バーニングマン


近うちの会社のGeek君(ギークは英語でいう、“オタク”)が
バーニングマンというイベントに行くために、仕事を
ほったらかして1週間いなくなりました。


このバーニングマンとは、毎年8月の終わりにネバダ州は
ブラックロックシティで行われるフェスティバルで、
もともとは84年にサンフランシスコの海岸でスタートしたそうです。
これはフェスティバルといっても
出演者、出し物が決まっているわけではなく
かなり破天荒なイベントなようです。
人によって、さまざまな表現方法をしますが、
60年代のヒッピーコミューンとアートイベント、そして
レイブが合体したようなものといえばわかりやすいでしょうか?


なんといってもそのポリシーがふるってます。
●No Spectators 観客はいない
このイベントは奇抜な格好をする人が多いので有名ですが
最近はそれ目当てにただ見物しに行く人も急増してるそうです。
でも本来の目的は、参加者全員が表現者たれというのが大前提なのです。
●Leave No Trace 跡をのこすな
立つ鳥跡を濁さずってやつですね。自然を一切傷つけないということを
このイベントは重要視しているところが、他のレイブ系イベントと
大きく違うことでしょう。とはいえ参加者の中にはかなり汚していく
人も多いそうで、ここでボランティアが大活躍となるようです。


毎年レイバーデーを前にした1週間前から始まり、レイバーデー
の週末と共に終わるようです。入場料は175〜200ドル。
でもこれに含まれているのは、キャンプ場所だけ。
自分で1週間分の食料や水などをすべて持っていかねばなりません。
砂漠のド真中だっていうのに、なんと売店がありません。
それは売買がこのイベントでは一切禁止されているからで
ほんと、原始的なのです。ちなみにもちろんドラッグも禁止のはず
ですが、マリファナはオーガニックだから…と使用する人もいるとか。
このイベント、もともとはデザイナーとか、ミュージシャンとか
それ系の人が多かったのですが、最近はヤッピーも増えてきていて
特にネット関係の会社のCEOとかゴロゴロいるらしいです。


うちの会社のGeek君は、見かけはサウスパークのカートマンそっくりな
コロっとした典型的オタクです。いつもムスっとしていて
基本的に誰とも口をききませんが、一部の人の間では非常に
面白い奴として知られています。(私もひそかなファンのひとり)
また一年中Tシャツと短パンをはいており、人の結婚式でも会社の
イベントでもこの格好です。でも技術者としてはかなりハイレベルな
人らしく、こんな漫画のキャラみたいな外見ですが、しょっちゅう
社長自ら彼のご機嫌取りをしています。というわけで
筋金入りの変わり者なので、彼の存在自体がパフォーマンスと
いえるかも?