彼女の恋人は?


私は一昨年の10月にマリナデルレイのレストランで結婚式をしたのですが
その時、主人のアシャー(新郎の付添い。新婦の付添いは、ブライズメイド)
を務めたのは、何を隠そう女性。普通は男性の親友がなるものなのですが
彼の場合、一番の親友はシカゴの高校時代の同級生だった韓国系アメリカ人の
女の子。もともとこの結婚式自体も、ホンモノではないし(実際の結婚は
それより半年前にラスベガスでしてしまっていた)うちの親戚にはうるさい
ことをいう人が一人もいないので、ま、いいかということで彼女に頼みました。
その彼女が、今週末サンフランシスコから訪ねてきました。
一緒にソーテルの寿司屋に行き、夫といろいろ楽しそうに昔話をしてるのは
なんだか見ていて気持ちがいいものでした。


ところで彼女、実はレズビアンです。住んでいるのもサンフランシスコの
ハイト・アシュバリーという、その手の地域。仕事は非営利団体関係
ファウンドレイザーです。前からレズだというのは知っていたの
だけれど、今回は現在のガールフレンドの写真を見せてもらい、なんだか
妙に納得するものが…。


相手は韓国からやってきた同世代の女の子で、いわゆるタチとウケでいえば
主人の友達がおそらく…(自粛)。とまぁそんな感じです。
彼女は、今後シカゴに引っ越す予定なのですが、それにガールフレンドがついて
きてくれるかがもっかの悩みの種だそう。
ガールフレンドは最近までH1という労働ビザで働いていたのですがレイオフされ
今後新しい仕事を1日も早くゲットするか、もしくはいったん帰国して学生ビザ
を取得するかの瀬戸際です。これが異性同士だったら、とりあえず
離れ離れにならないために、グリーンカードのために結婚という手もありえる
のですが、同性同士だからこれは無理。


そういう状況を知って、はじめて外国人の同性と付き合っている人は
いろんな苦労があるのだなぁと思い当たりました。
最近オランダで同性同士の結婚が認められたそうですが、アメリカでは
おそらくそれは難しいでしょう。もっともゲイフレンドリーといわれている
カリフォルニアやハワイでは、提案が出されたものの、国民(地域)投票で
否決されてしまいました。


一部の保険会社は、同性カップルで法的に配偶者でなくても
まさかの事態には内縁の配偶者(spouseという言葉が使えないため、
significant partnerという言い方をよくします)にも支払いを行っているそうですが
それもこういった状況を踏まえてのものだと思います。