アメリカのダイレクトメール


アメリカでは(うちのメールボックスの話です)実に郵便物の7,8割がダイレクトメールだ。
アメリカでは(うちの話です)日本のように(実家の話です)新聞を定期購読している人の数が
少ないので、近所のスーパーのチラシなども郵便物と一緒に折り込まれてくる。

さて、今日来たのはこんなもの。
Blockbusterという大手のビデオレンタル店の封筒に「gift card $50 good for movies, fames, and more!」
と書かれている。「current resident」(住所をあてにして、不特定多数に送りつける場合)ではなく、
ちゃんと私の名前が宛名に書かれていたので、さてはいつも大量にビデオをレンタルしてるから、
prefered customerとしての特別ボーナスかな?と思い、喜び勇んで封筒を開けた。

が、そんなうまい話があるわけはない。要は、長距離電話会社をMCIに変更すると、
その見返りとして、ブロックバスターのビデオを借りれると、そういうわけだった。
契約して、レンタルしまくった後、さっさと解約しようか?と思ったが、
そういう輩が多いらしく、敵はちゃんとこんな手を打っていた。
every $25 you spend each month with MCI, you'll earn a free rental certificate」
つまり、契約するだけではなく、ちゃんと毎月それなりの金額を使わないと、
このオファーは無効とそういうことなのだった。

ほんと、アメリカってこの手の商法が非常に多い。
この他によくあるのは、VISAやMasterのクレジットカードで、自分の名前が
あらかじめプリントされたものがいきなり送りつけられてくる。
え?こんなの契約したっけ?と思ってしまうのだが、そこが相手の思うツボ。
実際には本人がActivate(電話で個人情報を伝え、カードを使用可能にすること)しないと使えないのだが、
名前がすでに印刷されているので、送られた人は「もう来ちゃったんだし…」と思い、そのまま
カードを保持してしまう人もいるようだ。

これだけではない。この他にも、5千ドル分の旅行券が当たりました!と書かれた手紙と、
いかにも旅行クーポンのようなものが同封されているので、驚いて読んでみると、
実際は契約しないと無効、しかも先着順だから、急がないとオファーは無効…と
おどし文句をつけているものも多い。

日本によくある、「銀色の部分をこすって当たりが出ると、化粧ポーチがもらえます」なんて
かわいいのとは、かなり規模の違う、アメリカの大嘘つきなダイレクトメール商法のお話でした。