メリーモナーク2008 ニュースひろいよみ No.1

=================================================================================================================
ベテランハーラウ「モーハラ・イリマ」(マープアナ・デ・シルヴァ)、30回目の出場
starbulletin.com 3月31日の記事より
=================================================================================================================


今月3月15日にハーラウの30周年イベントを行ったハーラウ・モーハラ・イリマ。
このハーラウは、ステージにのぼる直前に事情があって(これについては別途書く予定)棄権した、ただ1回をのぞいては、1979年以来、ただの1度も休まずに毎年メリーモナークフラコンペティションに出場している最多出場ハーラウです。


今回実に「30回目」の出場となる、2008年のチームには、1970年代〜90年代までに在籍していたベテランダンサーが加わったそうなのですが、これも実は「30周年」のお祝いの一部。本当に勝つことだけを目的としているのであれば、例えばケイキから育てたフラ歴15年以上、20代の若いワヒネだけでチームを結成すれば、教えるほうも教えやすいし、見た目も揃いやすいと思うのですが、ハーラウ・モーハラ・イリマのメリーモナーク出場の目的は、「勝つこと」ではないので、今回このような試みを行ったのではないかと思います。


「今回出場するうち、14人は70年代〜90年代に在籍した生徒が"カムバック"してメリーモナークに出場するもので、このうち2人は1979年の第1回目の出場の時にいた生徒。今回カヒコで使用するのは、アンティ・パット・ベーコンから教わったカラニアナオレに捧げるチャント、Hui Holo Lioで、アウアナはメアリ・カヴェナ・プクイが私のクム(アンティ・マイキ・アイウ・レイク)のために書いたPua 'Ahihiです」(記事中のコメントより。カラニアナオレは、クヒオ王子として知られるカラーカウア王の従兄弟、詳しくはこちら


30周年を祝うMM出場のために、かつての生徒と3年前から準備を進め、これらの曲も今回のような特別な機会のためにずっと暖めていたものだそう。1979年の初出場の時は「まったく情けない出来だった」ため、わざわざ時間を費やして見てくれる審査員のためにも頑張らねばと奮い立ち、2度目の出場ではカヒコで2位を獲得。


現在ハーラウ・モーハラ・イリマには約300名の生徒が在籍していますが、MMのチームの選抜は、フラだけではなく、一人一人の性格と、どれだけフラに忠実であるかを見るそう。技術を教えることはできても、「中身」はその人次第です。


このハーラウのフラを見ていると、私は本当に心が洗われるようなすがすがしい気持ちになります。ステージ上のダンサーたちの表情の豊かさ、心からのスマイル。一人一人の個性がしっかり感じられる数少ないハーラウです。一人一人の動きはそれほど揃っているわけではないのですが、内側の部分でチームとしてもしっかり1つにまとまっていることがちゃんと伝わってきます。


2007年のワヒネ(アウアナ)
曲はAloha no / Pohai Ke Aloha