ミスアロハフラ決定!今夜はカヒコ


いよいよ今日はメリーモナーク・フェスティバルの第2夜、カヒコ・ナイトです。
今夜はカーネ(男性フラ)部門で9ハーラウ(うち本土ハーラウ3)、ワヒネ(女性フラ)部門で17(うち本土ハーラウ4)ハーラウが出場します。



======ただいまストリーミング生放送中

本日すでに終了しました。明日(日)午後1時にアウアナの生放送があります。お見逃しなく! リンクはココ========



■前半の出場リスト■

ラスベガス・ワヒネ Kanani Pharr-Cadaoas
カピオラニのレイチャント。白のトップ、緑のパウ、ティーリーフとパラパライ?のadorment。総勢10人。ハワイ出身が多いだけあって、顔を見ただけではハワイのハーラウと思ってしまうかも。


ノエラニ・チャン・ワヒネ Tiare Noelani Chang
ペレとヒイアカの戦いがテーマのテンポの速い曲。クムの後ろにカーネがホオパア(
Ho'opa'a)として並ぶ。オレンジ色の上下にティーリーフ(ラーイー=Lāʻī )スカート。2列のダンサーたちのみせるドラマティックなフォーメーションが見事。


カールソン・カーネ Carlson Kamaka Kukona III
ペレとヒイアカの戦いがテーマのトラディショナルなパフドラムの曲。マウイとオアフの生徒の混合チーム。Pahu Hula自体なかなか踊られる機会が少ないので、非常に素晴らしいまさにカヒコな作品だったと思います。パフドラムの曲は、手を使って両手を斜めに広げたり直線的な動きが多く、またカーヴェレ(Kāwele)という足で半円を描くようなステップが特徴です。


サバロス・ワヒネ Keali'i Ceballos
Ua Nani Haena i Ka Ehukai 紫の上下に緑のadorment。カウアイ島の聖地、ケーエーを舞台とした楽曲で、カウアイ
島のクムフラ、Leilani Rivera BondのNa Hana A Ke Alohaに収録されている作品。


エドワード・コリア ワヒネ Ed Collier
クイーンエマ(カメハメハ4世の妻)がテーマの作品。ギンガムチェックのパウ、ダンサーの輝くような笑顔とHo'i(退場)のチャントが印象的でした。Kaleleonalaniはエマ女王のハワイアンネーム。


カプアデリレイ・カーネ Kapua Dalire-Moe
ぴったりと揃いながらも、一人一人の声がしっかり聞こえてくるようなオープニングチャント。まだ歴史の浅いハーラウなのにカーネとしての人数も多く、勇壮なカヒコ。カウアイ島のマカイヴァが舞台。


アルクイーザ・ワヒネ Kapu Kinimaka-Alquiza
カウアイ島が舞台のAloha waimea i ka wai kea。パフドラムの曲。若いダンサーが多く目に付いた。黄色の揃いのデザインが入ったパウ。プアラニいわくこれはカウアイスタイルのHula Pahu。アイホロステップ(`Ai holo?)が使われている。


カイオ・ワヒネ Sissy Lilinoe Kaio
ヒイアカの旅とロヒアウの蘇生。黄色のトップ、赤茶のパウの下に青の布地が海を表すアクセントに使われたパウ。地元LAのハーラウなので生で見る機会が多くあるのですが、毎年着実に力を伸ばしている大好きなハーラウです。踊りそのものだけでなく、ダンサー1人ひとりの気迫がすごく見るたびにChiken Skinなハーラウです。


サバロス・カーネ Keali'i Ceballos
kauai, Kapoli lau'ae ka;u Aloha ペレとロヒアウのカウアイ島ケーエーでの出会いがテーマの作品。リハーサルは何度か見たのですが本番で紫のマロとは!実はこれまで何度も出場していたベテランたちが今回は出場していないので、今年はかつてない非常にフレッシュなメンバー揃いのカーネチームでした。最初はワヒネの後ろに隠れて恥ずかしそうに踊っていた男の子たちが、いつのまにかMMのステージ。ドキドキしながら見ていたのですが、無事終わってよかった。


カプア・ワヒネ Kapua Dalire-Moe
白のトップに淡い赤土色のパウ。イリイリを使ったHula Noho。高低差のある振りをスムーズに表現されている。舞台はカウアイ。pūpū kanioeという伝説上の歌うかたつむりの音をイリイリで表現しているそう。
http://huapala.org/Kahuli_Aku.html


ホオマル・ワヒネ Mark Keali'i Ho'omalu
ニイハウ島がテーマ。大きめのイプヘケを手に持って…正直、マーク・ケアリイ・ホオマル以外では見られない、大変特徴的なダイナミックなフラ。審査員受けはともかく、観客受けは今年もやっぱりイチバン。これまで以上に審査員や会場のクプナの方々が腰を抜かしたのでは…


カピオラニハオ・カネ Kapiolani Ha'o
ミッショナリー時代(19世紀)のブラウスと黒のパンツ。カラアウを使ったフラ。カラーカウア王に捧げられた曲。


グレン・ワヒネ Glenn Kalena Vasconcellos
上下白、長袖のトップに見事なグリーンのadornment。ニイハウ島を旅するカピオラニ王女がテーマ。ダンサーたちが歌いながら座って踊るHula Noho。

■カヒコ後半の出場リスト(登場順)

カイオ・カーネ Sissy Lilinoe Kaio
赤のマロ。スピード感あふれる、カーネならではのフラ。
ルアー・戦い、モロカイ島が舞台。


ナープア・ワヒネ Napua Grieg & Kahulu Maluo-Huber姉妹クムフラの息の合ったチャント。
白のトップ、紺色(紫?)のパウ。イリイリを持ってHula Noho。ダンサーひとり1人の力量がすごい!ロールをするたびに会場から大きなため息が。


スノーバード・ワヒネ Snowbird Puananiopaoakalani Bento
スグリーンのチェックのトップと濃いグリーンのパウ。ホオマルのワヒネ同様、イプヘケを持っての登場。
カピオラニに捧げるカウアイが舞台のHula Noho。



イカヴェーキウ・カーネ Karl Veto Baker and Michael Nalanakila`ekolu Casupang

ロヒアウ、ヒイアカ、橙色のプアコウのレイとハラ(?)スカート。1年かけてロヒアウのイメージに合うよう伸ばし
た髪の毛にだまされて、一瞬ワヒネ?と思ってしまいました。トップクラスのカーネがこれだけ揃ってるって、本当にすごいことです。ロヒアウを思う気持ちのあまり、ヒイアカに嫉妬して怒り狂ったペレの気持ちがすごく分かった気がします…


アロハ・ワヒネ Aloha Dalire
黄色のレフアのレイ。赤のトップに柄のついたパウ。トラディショナルなPahu Hula。Mai Puna Au。実は同じ曲をワークショップで別のクムに習ったことがあるのですが、振りの概要は同じでもまったく違った雰囲気になっているので興味深く思いました。このハーラウはEmma De Friesから継承したものだそうです。


オラナ・ワヒネ Howard A`i and Olana A`i
カピオラニが夫カラーカウアの不在中、どれだけ彼を恋しがったかを歌ったメレ。
Ho'iのフォーメーションの揃い方が見事。薄茶のトップと焦げ茶のパウ。


ホオマル・カーネ Mark Keali'i Ho'omalu
ワヒネに続き、こちらもぶっとび系でした。彼自身はトラディショナルにこだわっていると、いつも繰り返しインタビューなどで言っているのですが、彼がダリル・ルペヌイから継承したものに、彼ならではのクリエイティビティが加わり、もう頑固な審査員も何者をも恐れぬホオマル・スタイルが完成してます。これが伝統の1つの形だとしたら、次、誰か継げるのでしょうか?彼の前に彼ナシ、彼の後にも彼ナシ…な気がするのですが。フラ界の鬼才、今年もしっかり魅せてくれました。


メリア・ワヒネ Maelia Loebenstein Carter
He pualose o kapiolani。黄色のレフア(Lehua Mamo)のレイ&レイポオ、白のトップ、黄色のパウ。退場の際のフォーメーションも見事。


カレオ・ワヒネ Kaleo Trinidad
グリーンの上にロケラニ・レイをからませ、肩から斜めにかけたレイがきれい。薄ピンクのトップ、濃い紫のパウ。大人数がピタリとそろい、パウの揺れも見事。プアラニさんがいうだろうなーと思ってたらやっぱりPlesant to watchといいました。安心してみていられる美しいフラです。


スノーバード・カーネ Snowbird Puananiopaoakalani Bento
アヴァセレモニーの様子がフラで表現されているフラ(あぐらをかいたスタイルの男性のHula Noho。初めて見ました)。一人一人デザインが違う見事なデザインのマロ。各自のアウマークアを象ったり、自分に関係がある何かを取り入れてダンサー自らがデザインを書き、手作りしているはずです。一度でいいから私も作ってみたい〜!


マープアナ・ワヒネ Mapuana De Silva
衣装が見事!虹のように緑、青、ピンクとダンサー1人ずつが異なる色を身にまとい、パウのした部分には共通した緑のデザインが入っています。短いカラアウを持ち、Hula Nohoでチャント。この足で踏み鳴らす楽器は何?


マヌー・ボイド・ワヒネ Manu BoydHe inoa no Kalakaua,Makani Kona
真紅のトップにティーリーフスカート。赤のレフアとパラパライを合わせたレイポオが見事。カラーカウア王のために書かれた作品(6つのバラが王の6人の妻にたとえられている)。大人数のパーウーラーイー(ティーリーフスカート)が風になびくように同時に動くのを見るのは本当に気持ちがいいです。Makani Konaは「Na Kumu Hula - Songs From the Source Vol. 1」に収録されている作品。


カレオ・カーネ Kaleo Trinidad
独特のカイ(入場)のステップから、メインメレに入った後のスピード感。ものすごい人数のカーネにまず圧倒されます。こういうかっこいいカーネのチームの影響か、メリーモナークに参加するカーネの総数が毎年どんどん増えてきているような気がします。


カムエラ・ワヒネ Kau`ionalani Kamana`o & Kunewa Mook
He Mele hulu no Kapiolani。カピオラニがテーマ。白のブラウスにマイレのオープンレイとイリマレイ。チャントの歌声、そしてきっちり揃った列がいつもながらとても美しい。カパを貼った揃いのウリーウリー(ʻulīʻulī )。今夜のカヒコのトリを飾るフラでした。





昨夜はミスアロハフラ部門が行われ、クムフラ、マエリア・ロベンスタイン・カーターさん率いる、Ka Pa Hula O Kauanoe O Wa'ahilaのケオニレイ・フェアバンクス(Keonilei Ku'uwehiokala Kaniaupio Fairbanks)さんがハワイアンランゲージ・アワードとの同時受賞で、見事第44回メリーモナーク・フェスティバルのミスアロハフラに輝きました。ポイントは1609点と、次点の1527点に大きく差をつけての受賞です。


クムのマエリアは、ミュージシャン、クムフラとして知られる故Mae Long Lobensteinの孫娘で、自身も1993年のミスアロハフラの栄冠に輝いています。



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■■■■オススメ!ビデオ■■■■
ミスアロハフラ2007のフラがオンデマンドで見られます。


http://www.thehawaiichannel.com/merriemonarch/11792608/detail.html
★青でVIDEOと書かれた各リンクをクリックしてください。
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カイムキ在住のケオニレイさんは24歳でフラ歴21年。現在ハワイ大学の学生(院生)で教育学専攻。また、アーヌエヌエ小学校でハワイ語で小学生に数学を教えています。


●カヒコ
彼女が踊ったカヒコは、オアフの半神ママラ(Mamala)をテーマとしたもの。ママラは、美しい王族の女性であると同時にオオトカゲ(サメという説も)でもあり、コーナネ(石を使うハワイ古来のゲーム)そしてアヴァ(カヴァ)を飲むのが好きで、サーフィンの名手でもあったといわれています。黄色のトップにオレンジ色のパウ。昨年のミスアロハ同様、どっしりした体格の持ち主で体全体を使ってしなやか、かつ力強いフラを披露しました。3歳の時から21年間フラを踊っているだけあって、ステージでの緊張はまったく見られず、どんな動きをしても上半身がまったく揺れもしないその安定感は見事。コメンテイターのプアラニ・カナカオレも「彼女自身が楽しんで踊っているのがよく分かり、見ている方も楽しめた」とコメントしていました。


Ku Ka Nalu Kai A Ke Ko'olau
Ho'opuka i Kai Ka La I Unulau(Ho'i)
Lamalama 'o Mamala I Ka Pa Konane(Mele)
Ho'i E, Ho'i La(Ka'i)


●アウアナ
アウアナで歌われているメインメレは「'O Ko'u Aloha ia 'oe」。Green Rose Hula、'A Oia、Pua Tuberose,
Ku`uipo Pua Roseなどの楽曲で知られる盲目のミュージシャン、ジョン・カメアアロハ・アルメイダ(John Kameaaloha Almeida 1897-1985)が最初の妻、カナニオナープアに捧げたらラブソングで、「私に幸せをもたらしてくれるのはあなた」と歌われている。「Mai Lohilohi Mai 'oe」はLena Machado(レナ・マシャード)の作品。「歌はここで終わるけれど、私が愛しているのはあなただけ」と美しいホイで退場。いずれも戦前の古いスタンダード曲です。