成田大パニック！
日本にちょこっと行ってきました。わずか５日の滞在でしたが、やっぱり日本にいくと、ガス抜きになります。憧れの海外暮らし？というのは日本にいてこそ憧れるもので、実際に住んでみるとストレスたまります。
さて、滞在中、雪が降り、久々の雪も風情があっていいなぁなんて思っていたら、なんとこの雪のおかげで帰国便が遅れにおくれ、とても大変でした。５時の飛行機に乗るために、午後２時くらいに成田に着きました。あれ？今日はちょっと混んでるなぁ。日曜だから？と思いきや、その混みようはただ事ではありません。もうどこにもスーツケースを押して歩けないっていうくらい、人の列がぐるぐるつながっており、しかもまったく動いていません。なぜならチェックインカウンターが閉まったまま、チェックインできずに皆立ち往生しているからです。出発便のボードを見て、ようやく何が起きているか分かりました。
前日からの雪で、飛行機が多数欠航、遅延しており、前日からの便をまず出発させているため、飛行機が大幅に遅れているのです。仕方がないから食事でも…と思っても、レストランも大混雑。床にはあふれんばかりに人が寝転がっており、中には前日から泊まりこんでいるらしき人もいて、皆ぐったりしています。
そんな時に本当に助かったのは、今回、JAL便で「ファミリーサービス」をリクエストしていたこと。ファミリーサービスとは、シニアや身体障害者の方の一人旅や母親一人で小さな子供を連れて旅行をしている場合など、特にサポートが必要な人向けのサービス（利用条件アリ。詳しくはサイトをチェック）。これを事前にリクエストしておくと、専用のファミリーラウンジが使えたり、機内までアテンドサービスがあったりします。結局、午後２時に空港に着いて、実際に飛行機が飛んだのは夜12時近かったので、この間、ずっと快適なラウンジで過ごすことができ、しかも逐一、新しい情報が入ったら係員の方が教えてくれたので、本当に助かりました。地獄に仏とはこのことです。
私など、７時間遅れであっても、その日のうちに飛行機が飛んだからまだいい方で、土曜、日曜と２日続けて便が欠航になり、その翌日、翌々日も満席で予約が取れない人や、週に１回しか飛んでいない便が欠航となり、１週間足止めをくってしまった人など、本当に大変な思いをされたと思います。同じカリフォルニアでも、サンフランシスコ行きの便は、いちど出発するとアナウンスした後で、直前に便がキャンセルとなり、本当に悔しい思いをしただろうと思います。
このことがあまり大きなニュースになっていないのも驚きですが、当日の成田空港はあちらこちらで怒りのあまり係員を罵倒したり、殴りかからんばかりの人が大勢いて、本当に一触即発といっても過言ではないほどの殺伐とした雰囲気でした。航空会社にも、雪に対する非常時の準備ができていない、アナウンスが分かりにくいなど問題はありますが、個々の係員に怒りをぶつけても仕方がありません。特にビジネスクラスのお客さんたちが、見ているこちらがびっくりしてしまうほど、態度の悪い人が多く、驚きました。どれほど重要な用事で海外に行こうとしていたのか知りませんが、足止めをくっているのは誰しも同じです。自分だけが前に出ようと列に横入りしたり、係員を怒鳴りつけたり、何様のつもりなのでしょうか。飛行機の遅れが出たことより、こういったことの方が私はショックでした。
夜10時過ぎ、ようやく飛行機に乗り込んだものの、チェックインしたはずの10人のお客さんがまだ搭乗しないため、飛行機は離着することができません。結局彼らが来るまで１時間半近く待ちましたが、そのうち１人は、何度アナウンスしてもやってきません。そのため、そのお客さんのチェックインした荷物を探し、スーツケースを運び出してから離陸するまで、さらに30分かかりました。いったい彼らは何をしていたんでしょうか？滑走路は順番待ちの飛行機でいっぱいで、少しでも早く飛び立つことで、他の便への遅れを少しでも減らすことができるのに、本当に困ります。
この大事件、いったいどれくらいニュースになっているかと思いきや、たいしたニュースにはなっておらず、航空会社のホームページでもほとんど書かれていません。ちなみに国交省によると、21日は51便が欠航、22日は69便が欠航したそうです。出発当日の朝、成田空港、そして航空会社のHP
でチェックしたんですが、これらのニュースまったく出ていませんでした。チケットを購入する際、各自連絡先の電話番号を渡しているので、こういう時に早朝でもよいから連絡してくれたらいいのにと思います（例：ユナイテッド航空では、出発便が５分でも変更になると必ず事前に連絡が行きます。出発当日の朝、電話がかかってきたこともあります）。
それにしても日本の空港、この程度の雪でこんな大パニックになるとは予想だにしませんでした。シカゴ、ワシントンDC、ソルトレイクシティーと各地で、この何倍もの豪雪の中、飛行機が遅れもせず出発した経験があるので、本当に驚きました。
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