クリスマス!

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シカゴで「世界のクリスマス展」を見て以来、すっかりクリスマスにハマってしまい、今年は5年ぶりに生木のツリーを買って、ハワイ&日本をテーマにヒロ・ハッティで購入してきたハワイアンなオーナメントと、手作りの折紙オーナメント(ハワイアンシャツ、HONU、魚など)で飾付けました。以前から憧れていた、ジンジャーブレッドハウスも昨日ようやく作り終え、もうあとはクリスマスを待つだけ。環境保護のことを考えると、生木を買うのはよくないのですが、毎日家に帰ってくると、ドアを開けた瞬間、ダグラス杉の香気が家の中に漂っており、あぁやっぱり木の香りはいいなぁと思います。


ジンジャーブレッドハウスは、アメリカではスーパーなどで「手作りキット」が売られています。粉砂糖と卵白を使ったアイシングだけ自分で作れば、あとはキットに用意されているジンジャーブレッド(クッキー)の壁や屋根を組み立てるだけというお手軽なものです。5ドル〜15ドルくらいで売られており、ヨーロッパ(特にドイツ)からの輸入品が多くでまわっています。この時期の飲み物といえば、ココア(英語ではホットチョコレート)や、エッグノッグ。カフェでは期間限定のエッグノッグフレーバーのコーヒーもあり、かなり甘いですが、時期モノなので、つい頼んでしまいます。お菓子では、キャンディケーンケーンは杖)がはずせません。赤と白の2色の杖の形をしたキャンディーで味は、日本の千歳アメ風。ショッピングセンターなどでは、12月中、特設会場で毎日「Photo with Santa」といって、サンタクロースと写真をとるコーナーが設置されており、30ドル前後で記念写真セットを販売しているのですが、サンタは必ずといっていいほど、撮影後にこのキャンディケーンをくれます。


日本では、クリスマスといえば、カップルで過ごすロマンティックな日。お洒落なレストランでディナーの後は、シティホテルでお泊り…っていう感じがしますが、アメリカでは感謝祭とクリスマスは、日本のお盆、お正月のように「家族」で過ごす日。キリスト教徒の人は、教会のミサにも行きます。日本では、24日のイブの方が重要とされていますが、アメリカではイブになにかをするという習慣はなく、25日の方が重要です。そして、クリスマスの翌日、26日はアメリカ全土でアフター・クリスマスの大セールが行われるため、商店街は大混雑します。合理的なアメリカ人は、誕生日やクリスマスなどでプレゼントを贈る際に、ギフトレシートといって、値段が書かれていないレシートも一緒に添えて相手に品を渡します。これがあると、贈られた相手は、品物が気に入らない時や、サイズ、色などが合わない場合、お店に行って、返金もしくは交換などができます。アメリカはボーダーズなど大手書店でさえ、一定期間内であれば、本の交換ができるくらいですから、日本とは比べ物にならないくらい「返品天国」です。

クリスマスまでもうすぐ。クリスマスが終われば、お正月、1年のたつのは本当に早いものです。


●おまけ●
クリスマスと同じ12月には、ユダヤ教徒はHanukkah(ハヌカ)と呼ばれる8日間の宗教的お祭りを行います。8本ろうそくが立てられるようになった特別なキャンドル立てを使い、家族が集まって、毎日1本ずつキャンドルに火をつけていきます。ハヌカは、クリスマスと異なり、プレゼントを贈りあう習慣はありませんが、最終日のごちそうが素晴らしいです。以前、ユダヤ人の知人の家に呼ばれたことがあり、ユダヤ料理を堪能させていただいたことは、とても良い思い出です。



アフリカ系アメリカ人の間では、Kwanzaa(クワンザ)と呼ばれるお祭りがあります。これは60年代にはじまった、新しいお祭りで、アメリカ生まれの黒人たちが、自分たちのルーツであるアフリカの文化と伝統を祝うためにはじまったもの。クリスマス直後の12月26日〜1月1日まで行われます。

アメリカでは、人によって宗教が異なるため、「メリークリスマス!」とはいわず、一般的には「ハブ・ア・ハッピーホリデイ!」という、ごく一般的な言い方をすることが多いです。クリスマスカードを贈る際も、この人もしかしてユダヤ人?というように迷う場合は、Season's Greetingなどと書かれたものを使います。