カフクの海老事件

最近私が読んでいる本はこれ。
数年前に発表されて以来、アメリカでベストセラーになっているハワイのガイド本。マウイ、ハワイ島版に続いて、オアフ版も購入しちゃいました。英語の本なんで、とりあえずダンナに読んでもらおうと思っていたのですがちょっと読み出したら面白くて止まりません。

というのはこの本、ただのガイドブックではなく、筆者の主観が思い切り込められた、ほとんどエッセーに近いガイド本だからです。
なにが面白いって、普通のガイドブックでは遠慮して書かないような
「あそこのツアーはいまいち」「ここはお金の無駄」みたいな
本音オンリーなのがすごいです。本の収入以外に広告収入（「クーポン」とかね）に頼っている日本のガイドブックじゃ絶対書けない本なのです。

ところでこの本のコラムに出ていたのは、あの有名なカフク*1の海老ワゴン、 Giovanni's Original White Shrimp Truck（別名Aloha Shrimp Wagon、ジオヴァンニ）のこと。ここは以前働いていた会社にいたオアフ出身の同僚に教えてもらい行ったことがある店なのですが、ノースショアにあるサーファー御用達のプレートランチのお店です。メニューは海老！海老！海老！それのみ。いつも長い行列のあるお店です。

さて、その店のことがどう書かれていたかというと、数年前に起きたこの店をめぐる事件について。ずっと前に新聞で読んだ記憶があるのですが、すっかり忘れていた事件について詳しく書かれていました（ガイドブックに書かれてお店の人は迷惑しているだろうなぁ。あ、これも宣伝になるか）。

それは最初のオーナーと２代目のオーナーとの事件。店は97年に２代目オーナーに12万ドル（約1200万円＝１ドル100円の適当計算）で売却されたのですが、数年たって初代オーナーが買い戻しをしようとしたことが事件の発端。店は大繁盛していたので、２代目のオーナーはまったく売る気がなく、また「提示された額ではまったく足りない、最低70万ドル必要（同7000万円）」とゴネたため、なんと初代オーナーがガンマンを雇って脅し、売却書類にサインさせたものの、結局は逮捕され有罪に。たかが海老ワゴン、されどこの商売、相当儲かっていたので、こんな事件になってしまったようです（ランチプレートなのに値段が12ドルくらい。しかもいつ行ってもすごい行列なので、かなり儲かってマス）。

Giovanni's Original White Shrimp Truck
(808) 293-1839
２ヶ所あり、カフク店はシュガーミルのそば。
ハレイワ店はマクドナルドのそば。
＊迷ったらローカルに聞けば一発で分かります。

世界中、どこに行っても海老料理を必ず注文し、メニューに海老があれば、必ず海老をオーダーする、海老キチの私ですが、実はそれほど感動しませんでした。アメリカ人の味には合うのかもしれませんが、自分で作ったほうがもっと美味しいかも？とそんな感じの味でした。海老もコゲてたし…

えーちなみにまだ試したことがないのですが、この近所、他にも海老屋さんがいっぱいあります。

Famous Kahuku Shrimp Truck
カフクのGiovanni'sのすぐそば。
(808) 389-1173
オーナーがアジア系なので、天ぷら風の海老が食べられるそう。

Romy's Kahuku Prawns & Shrimp Hut
カフクのJames Campbell wildlife refugeとTurtle Bay Resort の中間。
(808) 232-2202

前出のガイド本によると、実はカフクのグルメシュリンプを使っている店は、ここだけで、他の店は一番流行っているGiovanni'sも含めて、他の島のもっと安い海老を使っているそう。しかし、Romy'sのオーナーは、自分のところで海老を養殖しているため、毎日その日捕れた新鮮な海老を使っているそうです。次回私が行くのはこの店だぁ〜！

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*1:海老の養殖所があるため、海老料理のプレートランチ屋がたくさんある海老のメッカ。ノースショア方面に行ったらぜひお試しを。でもスーパーで手に入る、カウアイシュリンプを買ってきて、コンドのキッチンなどでガーリックで炒めてもかなり美味しいです。超プリプリ〜！