手に語らせる

今日、アメリカの幼児番組をみていて、おぉ〜とうなる場面があった。
番組に出てきたのは、インド人の女性。
彼女が自分の手だけを使って、きつねが狩りをしたり、話をしたり、逃げたりなどさまざまな描写をしながら物語を語るというものだったのだけれど、きつねの走り方、表情などがもう本当にリアルに伝わっているハンドモーションに目が釘付けになってしまった。


これこそ、「手がストーリーを語る」ということなのだと、いたく感心。
ご存知のように、文字を持たなかったハワイ人はフラという、手の動きでメッセージを伝える文化を生み出した。フラを習ってはいるものの、手の動き=ただの振りだけになりがちで、メッセージを伝えるに程遠い。

クムがよく
「pua(花)だったら、花に見えるような手を
つぼみの部分(指先)が両手バラバラだったら、それは花じゃない」
「それはMAKANI(風)じゃなくて、台風!」
のようにいうのだけれど、なかなか1つずつ、歌詞に合わせた花や雨や風を手で表現していくのは難しい。

というわけで、まったく違うジャンルとはいえ、「手に語らせる」というのはこういうことか、と開眼。鏡みて練習しようっと!